貴方に好かれて痛かった【不死川実弥】 (ページ3)

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愛されていたい。ページ3

side A

お「A。人を殺したと聞いたが、本当なのかい？」
『…っ！違います。断じてそのようなこと…っ！！」

私がそういうと、お館様はにこりと微笑んだ。

お「うん、そうだろうね。Aは人を殺すような人間ではない。私はAを信じるよ。」
『…お館様…っ！！ご迷惑をおかけしてしまい、すみません…っ！』
お「いいんだよ、A。よし、そろそろ柱合会議を始めようか。僕は少しやることがあるから、Aは庭に行っていてほしい」
『御意』

私はすぐに庭へ向かう。
きちんと柱が揃っていた。

し「…来たんですか」

胡蝶ちゃんが鋭い目付きで私を見る。
胡蝶ちゃんどころか、煉獄さんと不死川さんと冨岡さん以外、私のことを鋭い眼光で見つめていた。

『…えっと…どしたの？みんな』
伊「この後に及んでとぼけるか。一般市民を殺したと言う情報が届いていたぞ。鬼殺隊でありながらそのような…ﾈﾁﾈﾁ」
『そっ、それは誤解ですっ！！』
蜜「どこが誤解なのっ？Aちゃんはそんな子じゃないって…思ってたのに…」
『甘露寺ちゃ…』

だめだ。
みんな完全に私がやったと思ってる。

無「言い訳はいいから、早く視界から消えてくれない？目障り」
悲「あぁ…哀れ…南無阿巳陀仏…」
宇「派手にここからいなくなれ」

ジャリジャリと数珠の音が頭に響く。

『不死川さっ…』

思わず恋仲である不死川さんに助けを求めた。
すると、パシッと鋭い音が耳に響いた。
同時に、頬に痛みが走る。

実「テメェなんかもう恋人じゃねェ。俺の視界から失せろォ…」
『……え……」

それが私の止めになった。
涙も出ず、ただただ呆然とその場に立ち尽くす。
お館様が来た瞬間、私は走り去ってしまった。