変人には眼福を！【名探偵コナン】 (ページ16)

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ep.15 萩原研二の場合ページ16

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「じゃあ研二くんからどうぞ」

「もういいのね？
荻野(おぎの) 研二(けんじ)、本名萩原研二だ。
元・警視庁警備部機動隊爆発処理班で、今は情報集めをしたりしながらホストしてま～す」

「キャー！ドンペリ入れちゃうー！」

「このAちゃんとはナンパで知り合った」

「道に迷ってるところを助けてもらって、お茶に誘っちゃった」

「Aさんがナンパした方なのね…」

「んで、このアホは防護服が暑いからって理由で着ねぇし、さっさと解体しねぇで電話してるときにおっ死んだのさ」

「だからぁ！
あの時はタイマーが動き出したんだって！」

「解体が終わってねぇのに防護服脱ぐのが悪ィんだよ！」

あの時のことをギャイギャイ言い出した二人。
お前らそのケンカ好きだな…早くどっちも納得してくれ

「え、でも萩原さんは…」

「ああ、生きているとも。
なにせ彼の現場に救世主が現れたのだ。
防護服をちゃんと着るよう散々言ったのに、それでも着ない男の尻を叩くかのようにね」

「救い方がビルからの飛び降りだった時は死んだかと思った」

「救世主も必死だったんだ、許してやれ」

「飛び降りたって…どうやって？」

「現場に直接乗り込んで、防護服を着てない身軽野郎と手を取りランデブー」

「でもそのあと、テントに向かったが誰も俺を萩原研二だと認識しなかった」

「電話してた友人は放心してたから仕方ないとはいえ、誰も信じないのはなぜかと悩んだ。
悩んでいるうちに殉職扱いとなってしまった。
考えられる理由としては、救世主が現れた際のバグ」

「これに関しては、命があるから深く考えるなって原因追求はやめさせた」

「…そして、一応偽名を使って生活している。
これが７年前に起きた萩原研二と救世主の話さ」

「えっ！？大事な部分が聞けてない気がするんだけど…」

「ふむ、では次はどっちが話す？」

「Aさん！？
大事な部分な話してくれないんですか！？」

肩を掴まれ、前後に激しく揺らされる。
あの、雅美さん…酔うからやめていただきたい…

研二くんがなんとか宥めてくれたので、揺れた脳みそをがんばって停止させる。

ヒロくんはまだパスタが出来ないからと、陣平くんに譲った。