＿*°13 ページ13
途中から授業受けるんも嫌やし一限のチャイムが鳴るまでここで待機することに。
出ていこうとしないあたしを見て藤井先輩も床に腰を下ろした。
目鼻立ちのくっきりした顔と高身長で細いスタイル。
微妙に前髪のかかる目から窺える憂いを帯びた表情。
これだけ持ってれば何も言わずとも女は寄ってくる。
藤「何？笑 俺穴開くわ」
「何でもないです。その、綺麗な顔なんで」
目をぱっと開いた藤井先輩はそのあとすぐ微笑んだ。
多分言われ慣れてるんやろう。
藤「Aちゃんの隣にいた男も、綺麗な顔やと思うで」
「あー…確かにモテますね。全然分かりませんけど笑」
藤「名前なんていうん？」
「幼馴染みですか？重岡大毅です」
しげおかだいき、と小さく復唱した彼はなぜか頷いた。
知ってどうするんやろ。
神山先輩には全く関係無いのに。
藤「ついでに、って言うたらあれやけどAちゃんも充分綺麗やで」
「…リップサービスありがとうございます」
藤「えっ、ほんまにほんまに、神ちゃんが可愛い言うぐらいやねんから」
この人の基準は神山先輩の基準か笑
いいな、近い感じがして羨ましい。
神山先輩今は授業受けてるんかな。
話してたら姿が見たくなってきた。
藤「……さっ、もう鳴るし戻ろ。寒いしな。教室までお見送りするわ」
「え、大丈夫ですよそんなん笑 どうぞ戻って…」
藤「男のメンツ的にそうせなあかんねん」
…どんなプライド。
スタスタ歩いて行ってしまうから慌てて隣に並ぶと、ちょうど終わりのチャイムが鳴った。
気のせいか少し、歩くのを遅めてくれた。
できる彼氏ってこんな感じなんやろうなー…
藤「ほんじゃあ。ばいばい、付き合わせてごめんな？」
「いえ…また」
あたしの隣から外れた瞬間ものすごい量の人が藤井先輩の周りへダッシュする。
人気者って大変や。
あったかい教室に入ると、一瞬全員の目がこっちを見てその後大毅の方へ視線を移した。
一人の友達がばっと寄って耳打ちで教えてくれる。
「…A流星先輩に連れてかれて拗ねてたで笑」
拗ねる理由がないはず。
喋る相手がおらんかったからってことか？
暇人か、アホのくせに。
「分かったありがと、笑」
めんどくさいやつや。
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カジャ(プロフ) - 智マロさん» 続編が決定しましても、水面下で動きますので気長に待っていただけると嬉しいです笑 応援の言葉もありがとうございます。 (2019年2月5日 21時) (
レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
智マロ(プロフ) - ありがとうございます！！新作の方も頑張ってください！！ (2019年2月2日 14時) (レス) id: 81e3e0ac1c (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 智マロさん» 今のところは考えてないですが…前向きに検討してみます！ (2019年2月2日 10時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
智マロ(プロフ) - すごく今更なんですが、これの小説の続編書いていただけないでしょうか？？ (2019年1月31日 17時) (レス) id: 81e3e0ac1c (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 小鞠さん» 恐れ多いです本当に…プレイリスト、ということですが理由をお伺いしてもよろしいですか？作品一覧では見にくいということでしょうか…？ (2019年1月30日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2019年1月2日 12時
