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_*°12 ページ12

あまりにも寒いので場所を移す。



神山先輩と同じように “ 脚寒そう ” って言った藤井先輩は自分のマフラーを貸してくれて、脚に巻いときって優しさを見せる。



たまたま空いていた教室。
風を通さず、誰も通らない。
と言ってもバレるとまずいので扉側の壁にくっついて、まん前に藤井先輩が立っている。



藤「昨日さ、神ちゃん嬉しそうやってん」



髪をサラリ撫でられてびくっと反応してしまう。



藤「可愛い子が話しに来てくれたってめっちゃ笑顔やった」


「…はい」


藤「また話しに来てって言われた?」


「言われました」



そんなことを聞いたらまた会いたくなる。
一日会っただけやのに、嬉しそうにしてくれてたなんて。



藤「………あんな、」



表情が翳った。
笑みをたたえていた口角もきゅっと引き締まる。



藤「神ちゃんには、関わらんで」



重たく発されたその言葉。
知ってる単語なのに理解が遅れた。



「何でですか?」



訳もなく急に言われてもはいそうですかとは言えない。
しかも、嬉しそうやったって言ってくれたばっかりで。
関わんなって言われたって逆に会いたさが強くなる。



藤「俺からは何も言えんけど…Aちゃんに悲しんでほしないから」



あの薬のことか。
そんなにひどいもの?
命に関わるほど?



藤「さっき一緒に来てた子は彼氏?」


「…ただの幼馴染みです」


藤「そっちの子、大事にしたって」


「……今日も神山先輩は屋上にいますか?」



行ってやる。
自分のことは自分で決める。
神山先輩が来んなって言うなら行かへんけど、周りが言うから行かへんのは待ってるって笑った神山先輩に失礼や。



もし死んでまうほどの病気やったとしても。
今を生きてるんやから。
今、喋らな二度と喋られへんやんか。

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カジャ(プロフ) - 智マロさん» 続編が決定しましても、水面下で動きますので気長に待っていただけると嬉しいです笑 応援の言葉もありがとうございます。 (2019年2月5日 21時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
智マロ(プロフ) - ありがとうございます!!新作の方も頑張ってください!! (2019年2月2日 14時) (レス) id: 81e3e0ac1c (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 智マロさん» 今のところは考えてないですが…前向きに検討してみます! (2019年2月2日 10時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
智マロ(プロフ) - すごく今更なんですが、これの小説の続編書いていただけないでしょうか?? (2019年1月31日 17時) (レス) id: 81e3e0ac1c (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 小鞠さん» 恐れ多いです本当に…プレイリスト、ということですが理由をお伺いしてもよろしいですか?作品一覧では見にくいということでしょうか…? (2019年1月30日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734  
作成日時:2019年1月2日 12時

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