_*°31 ページ31
ザンッ……
って。
ほんまにそんな音がして。
藤井先輩の声以外勝手にシャットアウトされたみたいになった。
や く ちゅ う。
それは…それは、小学校の頃から教わってきたもの。
人間では居られなくなると言われた悪魔の薬。
(( これ、危ないやつなんじゃ ))
(( えぇ?笑 全然ちゃうよ ))
あの時神山先輩は……
「嘘、ですよね。だって…処方箋見せられましたもん。ちゃんと病院の…」
藤「あれは、照史が作った」
なぁ何でそんな嘘つくの。
そんなに神山先輩に関わってほしくないの?
藤「神ちゃんとやったんやろ?ここにおるってことは」
何もかも見透かしたみたいな顔。
綺麗やと思った目の前の人は、今じゃ怖い。
もう何を言われようと受け止めきれへん気がした。
藤「extacyって知ってる?一般的に呼ばれるんは…MDMAやけど」
あたしが動かんのを見て話を進める。
藤「パーティードラッグとかラブドラッグって言われててさ。性的興奮作用を促すもんらしいねんけど幻覚剤でもある」
嫌や。
何も、聞きたくない。
昨日のことは全部薬のせいやって言うん?
寝てるフリした時のことも…薬が切れてなかったからって言うん?
藤「あいつ可愛いとか人の顔のこと分かるわけないねん。薬打つ前やったら幻覚で、人間は全部泥に覆われたみたいな形してるって言うとったから」
藤「だから、びっくりした。初めて会った時はAちゃんが薬打つの止めたんやろ?それでも見えたって」
奇跡かと思ったって。
一瞬微笑んだ藤井先輩はまたすぐに険しい顔つきに戻る。
藤「これを知ってもまだ、あいつの側にいれるって言うならさ。やめさせてくれへんか」
肩をぐっと掴まれる。
思いの分、力は強かった。
藤「このままやったら…Aちゃんも引きずりこまれる」
真剣な瞳は、ゆらゆら揺れるあたしだけを映していた。
あたしもまた、訴えかけてくる藤井先輩を見つめ返すことしか出来なかった。
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カジャ(プロフ) - 智マロさん» 続編が決定しましても、水面下で動きますので気長に待っていただけると嬉しいです笑 応援の言葉もありがとうございます。 (2019年2月5日 21時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
智マロ(プロフ) - ありがとうございます!!新作の方も頑張ってください!! (2019年2月2日 14時) (レス) id: 81e3e0ac1c (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 智マロさん» 今のところは考えてないですが…前向きに検討してみます! (2019年2月2日 10時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
智マロ(プロフ) - すごく今更なんですが、これの小説の続編書いていただけないでしょうか?? (2019年1月31日 17時) (レス) id: 81e3e0ac1c (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 小鞠さん» 恐れ多いです本当に…プレイリスト、ということですが理由をお伺いしてもよろしいですか?作品一覧では見にくいということでしょうか…? (2019年1月30日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2019年1月2日 12時