張り巡らされた陰謀＿episode27 ページ23
男は私に近づいて頬にナイフをあてる。ツーっと血が滴る感覚に思わず喉を鳴らす。ナイフの冷たさと血の暖かみが交わり、混ざって、心臓の音が早く脈打つ。
「賢い君ならわかるよね？」
「……えぇ」
私はなるべく小声で首を縦に振る。
「どこまでなら喋っていいのかしら？」
今は相手に従うのが1番安全だろう、震える声で私は男に問うた。
「まあ俺も暇だし、普通に喋ろうよ。余計なこと言わなければ特に何もしないから」
「それなら、あなたがあの男…ギルズからの依頼を受けた人で間違いないわね？」
「そういう話じゃないんだけどなぁ…。まあそういうところ。」
「あなたはギルズ派の人間？」
「いや、別にそういう訳じゃない。むしろ嫌いだね。金のためだけだ 」
本当に金だけの関係なのだろう。私は少し安堵する。
「君も可哀想にねぇ…誰か王子様が迎えに来てくれることを祈るばかりだ。俺は君を放課後までここにいさせることが指名なんだ。というかここまで情報もらしてるんだから、頑張って欲しいよ。あまり女の子が縛られてる姿見るのも趣味じゃないしね。」
「私はそんなにか弱く見えるかしら？」
「いいや、そんなことは言ってないさ。ただ今の状態だとどうすることもできないのも事実だろう？」
私は唇を噛み締める。冷静にならなければ、冷静に。深呼吸をすれば人が通る音がする。彼は私の唇に指を当てて声を出さないようにと統制してくる。
私は喉をごくりと鳴らす。人気の少ない所へとつれてこられたと仮定すれば一体どこから来るのだろう。
ふと彼のポケットからナイフがゴトっと音を立てて落ちていく。
ht「今音しなかった？」
os「…気のせいちゃう？」
ht「聞こえたって。」
os「まあとりあえずグルッペンたちと合流するで。」
少しばかり絶望する。運良くナイフがおちていったというのに、この教室の扉は開かれることがなかった。
ht「まあ一応ここ立ち入り禁止だし覗いてみるだけ覗いてみようか。」
その言葉に男は焦ったのか私の口を手で塞いでナイフを首の近くに持っていかれる。そうして制服リボンを緩めボタンをひとつ外せばガラりと扉が開く。音的に…男が覆いかぶさっているからちょうど死角か。声をだそうにも相手は刃物を持っている。
迷っていれば男はさっきよりも一トーンぐらい低い声でこういった。
「お取り込み中なんだけど。」
os「…ほんまか？」
「見りゃわかるだろ。」
ht「足縛られてるじゃん、無理やりじゃないの？」
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爆蜜柑(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんちゃんと可愛くかけているか不安だったので嬉しい限りです……天才と秀才の違いも意識して話に入れていたので、気づいていただき嬉しい限りです！ (8月23日 3時) (
レス) id: 485e908806 (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - ちょっとヤバイ夢主ちゃんが可愛い((ちょ、夢主ちゃんください(((((殴 この作品みてると学校でこいつ天才やん！っておもっとった人がもしかしたらたくさん努力してたのかなって思いますね… (7月28日 10時) (レス) @page38 id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
爆蜜柑(プロフ) - いちごおしちゃん☆さん» 閲覧いただきありがとうございます！好きだなんて……嬉しい限りです。これからもいい作品になるよう精進してまいりますので、よろしくお願いします！更新頑張ります！ (7月17日 16時) (レス) id: 485e908806 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - めっっっっちゃ好きです！！！最高です！！もう、なんか語彙力ないんですけどめっっちゃ好みです！！もう次の更新が待ちどうしいです！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！！ (7月13日 21時) (レス) @page26 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爆蜜柑 | 作成日時：2023年6月2日 23時
