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空港に着いてすぐ、真っ黒のカードを係りの人に見せただけで案内されたモダンな雰囲気のこの場所。
「ここ、なに？」
「ファーストクラス用のラウンジだ」
「これ、飲んでいいの？」
「飲み放題、食べ放題」
きゃあ！早速あそこにある美味しそうな生ハムとワインを…！
「今食うのは自由だが、機内ではフルコースが出るぞ」
「そうなの！？」
私が行きたい所に丸をつけたハワイ本を広げながら、笑いを咬み殺す社長
「お前を見てると金を出した甲斐があるよ」
ポンポンと隣のソファを撫で、そこに大人しくおさまった。
「行きたい所はこれで全部か」
「うーん…それに載ってる分しかわかんないけど、きっと充分だと思う！」
「やたらパンケーキ屋が多いな」
「そ、そう？あっほら！この海綺麗そうだよね」
「あ、このページにもまたパンケーキ屋」
話を逸らそうとしたけど、ダメだった。
「お前が人間の姿のうちに目に焼き付けておかないとな。帰りの俺は多分豚を連れてる」
「豚とか言わないでよ！旅行なんだから美味しいものいっぱい食べないと！」
「普段も変わらないだろ」
きーっ！と怒って言い返そうとしたら
もう乗るか、と立ち上がった社長。
並んでる人達を横目にスイスイと機内に入っていく。
「並ばなくていいの？」
「並ぶのは遊園地だけで充分だ」
「根に持ってる」
「持ってない」
案内された席を見て、目玉が飛び出た。
「飛行機にこんな場所があったなんて！ベッドじゃん！わ、フラットになる！ベッドじゃん！」
「落ち着け」
笑いながら腰をおろす社長
慌てて隣の席に落ち着いた
「フカフカ…意味わかんない…」
「飯まで映画でも見てろ。そのうち寝るだろ」
「昨日あんなに寝たんだから大丈夫だもん」
「はは、そうか」
座席の周りを調査しているうちに離陸すると
しばらくしてシャンパンと料理のフルコースが運ばれてきた。
「機内食って、まずいイメージなのに…」
「マズイのか？」
「ミンソクは一生食べる事はないから大丈夫だよ」
「じゃあお前も一生食べる事はないな」
…きゅん。
ニヤニヤしながらお腹いっぱい美味しいフルコースを食べて、映画をつける。
あー！これ見たかったやつだ。
最高だ、これを見れるなんて………
……………
「何で起こしてくれなかったの！！？」
「お前があまりにも幸せそうに寝てるからだろ！」
「二回目のご飯食べ損ねた！！」
「まさか本当に寝るとはな！今度からお前だけエコノミーだからな！」
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halohalo976(プロフ) - 数年前に大好きで読んでいて、今でも忘れられずふとまたこの作品を読みたいなと思ったのですが...サイトに飛んだのですがページがないようで...他の作品も大好きなのでぜひとも公開して頂けないでしょうかㅠㅠ生きる活力をください..._:(´ཀ`」 ∠): (2021年10月5日 1時) (
レス) id: 66d856abd6 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - サイト飛んだんですが、ページがないみたいで。すごく好きな話だったんでまた読みたいんですが(><) (2020年2月7日 2時) (レス) id: 6f8ef4ca07 (このIDを非表示/違反報告)
のんちー(プロフ) - もう更新しないのですか？続きが気になってます。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: bf0265463f (このIDを非表示/違反報告)
Dollar - シウちゃんを愛する気持ちと一生添い遂げようと思いました。笑笑 (2018年1月2日 22時) (レス) id: 44faffd26a (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - 初めまして！ほんとにこのお話大好きです！もうヤバイです！(語彙力…) 受験勉強そっちのけで読み込んでしまって気づいたら半日終わってました(T_T) シウちゃんまじで好きすぎる。器のでかさ半端ないっす。もはや尊敬のレベル！かぴさんのファンになりました！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月3日 12時
