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現実に直面する覚悟を決めた私と社長は、早速お母様に会うこととなった
1人で行くと言った社長にお供すると言ったのは私だった
「前回は悪かったな。今回こそ俺がついてる」
ご両親との会食の時の事を謝る社長
あなたは何一つ悪くないのに
「大丈夫だよ。私もちゃんと伝えるから」
「捨てる覚悟は出来てんだ。」
何回も何回も
私を安心させようとしてくれる社長
「そんな事言わないで。お母様もミンソクの事を想っての事だからね。私が認めてもらえるようになればいいんだから」
「庶民は強いな」
ふふっと笑った所で個室のドアのノックが鳴る
あぁ、何かデジャブだな
あの時の胸の痛みがぶり返す
顔が強張る私の手を、社長がギュッと握り締めた
おずおずと入ってきたお母様に頭を下げる
困ったように笑うお母様
きっと反対するのだって気力がいるのだ
「時間作ってもらって悪いな。会長には伝えていない」
「いいのよ。いずれ話すべきだと思っていたから。」
温かいお茶を飲み、言葉を待つお母様
きっとタイミングを見ている社長を待っているんだろうけど…
「お母様」
言葉を発したのは私だった
え？という2人の視線を1度に感じる
「わ、私…の事、認められないと言うお気持ちは充分に理解しております。ミンソクさんの事を考えれば当然だとも思っております」
緊張しながらも話し出してしまった
「私は、本当にごく平凡の家庭で育ちました。ミンソクさんのような素敵な方と釣り合う人間ではない事も理解しております。」
震えるけど、口が止まらない
「優しくて温かくて本当に私にはもったいようなお方で…本当に、」
ヤバイ、涙が出てきた
「私の事を本当に大切に思ってくれていて…」
言葉が途切れる
零れた涙が止まらなくなった
彼の事を語るだけで
どうしてこんなに胸がぎゅうっとするのだろう
「本当に…本当に愛してるんです」
泣きながら頭を下げた
社長が肩を抱いてくれる
私の顔を覗き込んで、指で頬の涙を拭ってくれた
どうしてそんなに優しい顔を見せてくれるの？
頭を撫でると、お母様に向き合った
「そういう事だ」
黙って静かに見ていたお母様が口を開く
「ミンソク。それが最終報告ね」
「今まで恵まれた環境で育ててくれた事を本当に感謝している。与えられる物も学ぶ事も多かった。仕事だって人生を賭けてやっていたつもりだ。…でも」
「こいつを前にすると、そんな事が全部後回しになっちまうんだ。自分でも笑える位に。」
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halohalo976(プロフ) - 数年前に大好きで読んでいて、今でも忘れられずふとまたこの作品を読みたいなと思ったのですが...サイトに飛んだのですがページがないようで...他の作品も大好きなのでぜひとも公開して頂けないでしょうかㅠㅠ生きる活力をください..._:(´ཀ`」 ∠): (2021年10月5日 1時) (
レス) id: 66d856abd6 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - サイト飛んだんですが、ページがないみたいで。すごく好きな話だったんでまた読みたいんですが(><) (2020年2月7日 2時) (レス) id: 6f8ef4ca07 (このIDを非表示/違反報告)
のんちー(プロフ) - もう更新しないのですか？続きが気になってます。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: bf0265463f (このIDを非表示/違反報告)
Dollar - シウちゃんを愛する気持ちと一生添い遂げようと思いました。笑笑 (2018年1月2日 22時) (レス) id: 44faffd26a (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - 初めまして！ほんとにこのお話大好きです！もうヤバイです！(語彙力…) 受験勉強そっちのけで読み込んでしまって気づいたら半日終わってました(T_T) シウちゃんまじで好きすぎる。器のでかさ半端ないっす。もはや尊敬のレベル！かぴさんのファンになりました！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月3日 12時
