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「このまま無理矢理結婚して、ミンソクは本当に幸せ？」
何も言わない社長
子供みたいに固く口を閉ざす彼に向き合う
「ねぇ。お母様と会えば、また私が傷付くと思ってるんでしょう？」
「…」
「私ミンソクの為だと思って離れようとしちゃったけど…焦らないで」
安心させるように手を握った
「今日、」
社長が口を開く
「うん」
「昼間に母親から電話があった」
「うん」
「また縁談の話を持ってきた」
「そっか」
「本当は直接話をしに行こうと思っていたんだが、」
はぁっと溜息をつく社長
「お前にこれを知られたら…またいなくなるかもしれないと思った」
「いなくならないよ」
「誓うか？」
「誓う。絶対に離れない。お母様と向き合う覚悟は出来てる」
きっと彼が1番可哀想なんだ
私とお母様の狭間に立たされて
いつも冷静な彼が、こんな事するなんて
周りが見えなくなる程に
私を繋ぎとめようとしてくれる彼に
今度は私が返す番だと思った
「大丈夫だから。こんな事するのは1番最後にしよう？」
反対されて
説得して
また反対されて
どうしようもない状況になっても
貴方が私を選んでくれるのなら
その時は逃げるんだよ
2人で一緒に逃げるんだよ
「私は何があってもミンソクについて行くからさ」
「…はっ。どうだかな！俺がお前を捨てて美人などっかの令嬢の方に行くかもしれないしな」
見つめ合った後、ふいっと目を逸らし
毒を吐くいつもの社長に戻った
そんな彼に思わず笑ってしまう
きっと彼は産まれた時から
怒られたり
諭されたり
損得なしで接してくれる人が周りにいなかったのだと思う
裕福な生活の中で、ずっと孤独に成長する中で
周りの人間の心情に敏感になって
自己中心的に見えて
本当は自分自身を1番後回しにしているのだ
そんな彼が、きっと初めて自ら選んでくれたのが私なのだと考えたら
この彼のくれる大きすぎる愛情を
どうやってでも受け止めて、倍にして返すしかないのだ
「ミンソク」
「なんだ」
「愛してる」
「そんな変な顔で言われてもな」
「だって本当に愛してるから」
「…そんなことは顔見りゃわかる。」
彼は、本当に不器用な社長様だ
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halohalo976(プロフ) - 数年前に大好きで読んでいて、今でも忘れられずふとまたこの作品を読みたいなと思ったのですが...サイトに飛んだのですがページがないようで...他の作品も大好きなのでぜひとも公開して頂けないでしょうかㅠㅠ生きる活力をください..._:(´ཀ`」 ∠): (2021年10月5日 1時) (
レス) id: 66d856abd6 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - サイト飛んだんですが、ページがないみたいで。すごく好きな話だったんでまた読みたいんですが(><) (2020年2月7日 2時) (レス) id: 6f8ef4ca07 (このIDを非表示/違反報告)
のんちー(プロフ) - もう更新しないのですか？続きが気になってます。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: bf0265463f (このIDを非表示/違反報告)
Dollar - シウちゃんを愛する気持ちと一生添い遂げようと思いました。笑笑 (2018年1月2日 22時) (レス) id: 44faffd26a (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - 初めまして！ほんとにこのお話大好きです！もうヤバイです！(語彙力…) 受験勉強そっちのけで読み込んでしまって気づいたら半日終わってました(T_T) シウちゃんまじで好きすぎる。器のでかさ半端ないっす。もはや尊敬のレベル！かぴさんのファンになりました！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月3日 12時
