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部屋に戻った光輝は電話をかけていた。
「あ、オレ。
今日の放送の、お前知ってた?」
相手はチェヨンだった。
CY『私も見てびっくりしたの。
オッパも見た?』
「オレは今帰って来たから放送は見れてないんだ。
うちのメンバーがオレだったって」
CY『いつも一緒にいるから気付いたのかな?
すごいねBTSさん』
「そんな事より・・
大丈夫なのかな、ダンス吹替えなのにオレ」
CY『放送前に監督さんも確認してるはずだから監督さんの指示かもしれないし・・・
・・・嫌だった?オッパ』
チェヨンの沈んだ声にはっとする光輝。
「まさか。
オレは・・・お前やドラマの足を引っ張る事にならなきゃいいなってそれだけ」
CY『・・・。
すごく素敵なシーンになってたよ。
私達の初めてのキス・・』
「そういう事電話で言うなって。
・・・また会いたくなるじゃん」
光輝は切なく締め付けてくる胸の前でこぶしを握った。
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光輝が夕食に間に合うように帰宅しない日は月に数回から週に数回に増えていた。
初めて吹替で参加したドラマの撮影はとうに終わっていていつも通りの生活に戻ったはずだったが、光輝の不在が多くなった宿舎はなにかが違っていた。
HS「ヌナ今日も遅くなる系?」
SK「さっきLINE送って来た」
HS「LINE?電話じゃなくて?」
SK「最近電話も掛けてこない」
HS「・・・なにやってんだろう?」
SK「さぁなぁ」
なんとなく宿舎の空気が淀んでいるように感じる。
JG「ヌナ、いまなにしてるの?」
『なんだ?どうしたマンネ』
ジョングクが自分のベッドに座って電話を掛けている。
JG「なんで帰ってこないの?まだ仕事?」
『用事だよ。
飯食ったのか?』
JG「ヌナのご飯が食べたい!」
『明日の朝飯腕によりかけて作るから。
悪い、もう切るぞ』
JG「どこにいるんだよ!早く帰ってきなよ!」
『また後でな』
光輝は電話を切ってしまった。
JG「なんだよ!!」
ジョングクが携帯を投げつけると床の上で破片を飛び散らせる。
力任せにして一台ダメにしたマンネだった。
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「ん、着いた。
またな。
おやすみ」
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〜NAE〜(プロフ) - rikoさん» rikoさんこんばんわ^^ とってもありがたいお言葉ありがとうございます!!!またしても難産期突入で頭抱えながらですみません><。これからもよろしくお願い致します!! (2021年7月19日 23時) (レス) id: ff9e46a691 (このIDを非表示/違反報告)
riko(プロフ) - 更新お疲れ様です!お話ワクワクしながら読んでいます。続きも楽しみです! (2021年7月18日 23時) (レス) id: 7d25cd713b (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - Sachiさん» Sachi様、温かいお言葉ありがとうございます><。頑張りますT^T (2021年7月14日 23時) (レス) id: ff9e46a691 (このIDを非表示/違反報告)
Sachi(プロフ) - 続きがすごく気になります。無理せずゆっくりでいいので、更新楽しみに待ってます。 (2021年7月13日 7時) (レス) id: 36ee1af249 (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - たるぎうゆさん» 美味しそうなお名前のたるぎうゆさん、コメントありがとうございます!有り難いが過ぎるお言葉ほんとうにありがとうございますT^T (2021年5月30日 1時) (レス) id: ff9e46a691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2020年9月6日 17時