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薄暗い不安が押し寄せてきていた。
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様子を見ながらスケジュールをこなしている光輝は十二分に注意して生活をしているが、そこかしこから襲ってくる痛みは日増しに強くなっていく。
吐き気が強く食事がとれない時も出て来た。
社外の仕事を極力減らしてBTSのメンバーと行動を共にするようにしていた。
専用スタジオに籠っている事が多いSUGAが定期的に行っているダンスレッスンに同行していたその日。
メンバーの中でダンスが苦手なグループに入っているSUGAをからかいながら一緒に体を動かしていた。
「なんで今またそのステップ間違えるんだよwww」
YG「久しぶりだから体が忘れてるだけだっつの」
「変な癖もまた出て来てるしww」
YG「るせっ。あっちいってろ」
光輝はケタケタを笑ってSUGAを練習室の中央に残して壁際に座った。
そして彼が1人で練習するのを見ていたその時
「!?・・・」
胸を鷲掴みにされたような酷い痛みが襲ってきた。
「ぐ・・・・かはっ」
体を小さく折り曲げて痛みに耐えようとするがままならず
痛む胸をかきむしりでもして痛さを中和したいがプロテクターが邪魔で手が届かない。
光輝はSUGAに気付かれない様にトイレに行く振りをなんとか取り繕った。
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(痛いいたい痛いいたい!)
トイレの個室に駆け込むとTシャツを脱ぎ捨ててプロテクターを外す。
直に胸を拳で何度も叩いて痛みを誤魔化そうともがいた。
(なんなんだよこれ!痛すぎて、!?)
爪を立てて引っ掻いたらどうにかなるかと自分の胸を見下ろした光輝が固まった。
(なっ・・・!?)
そこに見えたもの。
光輝の理解を超えるそれに頭が真っ白になった。
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YG「あ?光輝?」
気付いたら練習室に一人だったSUGAが光輝の姿を探す。
いつからいなかったのかわからない。
タオルで汗を拭きながら練習室を出てうろうろしていると
トイレからふらふらと出て来た光輝に出くわした。
YG「なんだ、腹でも壊したのか?」
仕返しとばかりに笑って言ったSUGAだったが光輝が反応しない。
YG「どうした」
傍に行くとゆっくり振り返る光輝。
YG「おいっ」
真っ青な顔に驚いて駆け寄るSUGA。
「ユン・・・どうしよう、オレ」
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〜NAE〜(プロフ) - rikoさん» rikoさんこんばんわ^^ とってもありがたいお言葉ありがとうございます!!!またしても難産期突入で頭抱えながらですみません><。これからもよろしくお願い致します!! (2021年7月19日 23時) (レス) id: ff9e46a691 (このIDを非表示/違反報告)
riko(プロフ) - 更新お疲れ様です!お話ワクワクしながら読んでいます。続きも楽しみです! (2021年7月18日 23時) (レス) id: 7d25cd713b (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - Sachiさん» Sachi様、温かいお言葉ありがとうございます><。頑張りますT^T (2021年7月14日 23時) (レス) id: ff9e46a691 (このIDを非表示/違反報告)
Sachi(プロフ) - 続きがすごく気になります。無理せずゆっくりでいいので、更新楽しみに待ってます。 (2021年7月13日 7時) (レス) id: 36ee1af249 (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - たるぎうゆさん» 美味しそうなお名前のたるぎうゆさん、コメントありがとうございます!有り難いが過ぎるお言葉ほんとうにありがとうございますT^T (2021年5月30日 1時) (レス) id: ff9e46a691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2020年9月6日 17時