Call my ... stage11

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光輝は静かに歩み寄り彼女の前で跪いた。







　「チェヨ・・・」







見上げた彼女は大粒の涙を零していた。







光輝が初めて彼女を間近で見た時も彼女は泣いた後で







顔も目も真っ赤だったが









今はポロポロと涙を零して止まる気配はなかった。








　「チェヨンァ」






そっと手を重ねるが彼女は身動き一つしない。







光輝は言葉が出てこなくなり






彼女の涙を見つめている事も出来なかった。









･









･









･









CY「私たち・・・」







チェヨンのか細い声が光輝の耳に届いたのはどれほど経った後だったか。






CY「もう会わない方が良いですよね」









光輝の肩が揺れた。









CY「私・・・

　この仕事


　続けたいんです」








彼女の手に重ねた光輝の手が固まったように動かない。









CY「オッパにも・・・




　光輝さんにもお仕事続けてほしい・・です」









光輝がやっと顔を上げて彼女を見た。









　「オレが・・・



　普通じゃないからか？」








思ってもない言葉が出て光輝も自分で驚いていたが





彼女が初めて光輝を見た。









CY「違う・・・




　男とか女とか




　私たち関係あった？




　私は・・




　あなたが好きだった」









　(だった・・・)







過去形。







CY「光輝さんに救われました。




　仕事がもっと好きになったし




　あなたの事を見ているのも大好きになった。




　この事で・・・




　ダメにしたくない」








　「オレはお前といたい」








CY「・・・」








　「初めて・・・





　好きだと思ったんだ」









彼女の手を強く握る光輝。








　「今まで一度も、





　恋愛感情なんて、理解すら出来なかった・・





　でもお前は、・・




　初めてキスしたいと思ったヨジャで・・




　傍にいさせてほしいと思った・・・




　それだけじゃダメなのか？」









光輝は目が痛いほど熱くなっているのを感じていた。







彼女がそっと光輝の顔に触れる。







光輝の涙を指先で拭った。









そうして初めて





光輝は自分が泣いている事に気が付いた。









CY「仕事と引き換えにしてもいいほどの相手には






　なれない」









杭を打たれたようだった。








それは彼女の言葉だったが







彼女だけの言葉ではなかった。

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