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姉たちに支度され複雑な表情のままAを含むNAKED全員が迎えに戻って来たマネージャーの車に乗って移動した。
昨日と同じように出演者用の裏口から入るとスタッフたちから拍手が起こった。
総監督がわざわざ出迎えてくれたが本当に出演するのかと再度確認される。
Aは出ます。ときっぱりと答えた。
控室に入る。
Aは隅に隠れるようにして座る。
いつもちょっかいを出してくる双子も静かにAを見守っている。
開演時間が近づき、支度を整える。
衣装はクリーニングされていてリストバンドも軽やかな手触りに戻っていた。
ダヒがAの右手にそれをはめる。
DH「今日もいいステージにしようね」
「うん」
控室から出る。
TY「ジョンイニオッパ♡」
WL「セフニオッパぁ♡」
双子が黄色い声を上げた先にはEXOのマンネラインが揃って立っていた。
DH「どうしたの二人して」
ダヒが問いかける。
JI「俺たちがエスコートするよ袖まで」
ジョンインがにっこりと笑った。
「おおげさ」
ぼそっと口にするA。
SE「スタッフに負担かけるわけにはいかないからな。行くぞマンネ」
「自分だってマンネじゃん」
憎まれ口を叩きながらもAはセフンの後ろについて歩いて行った。
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昨日とは違いNAKEDのステージは何事もなく終わった。
パフォーマンスが終わって整列する中拍手喝采に交じって「大丈夫?」という声援が届く。
ダヒがAにマイクを差し出した。
Aはインカムを口の前からどけてマイクを受け取る。
「アマリリスのみんな、そして先輩方を愛して下さる皆様、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。見た目こんなですが、私は元気です。今日またみなさんにパフォーマンスを見て頂けて本当に幸せです。ありがとうございました」
簡潔に挨拶をして深く頭を下げた。
姉たちも一斉に頭を下げる。
再び拍手が起こった。
NAKEDは無事ステージをやり遂げたのだった。
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「ねぇ。どうしてこうなった?」
ギプスした左腕を三角斤で吊ったまま玄関でぼやくA。
発端は海外公演を控えたオフに遡る。
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〜NAE〜(プロフ) - マイさん» ありがとうございます(´;ω;`)ブワッ いま書いている部分がなかなかうまくまとまらなくて更新滞っていて申し訳ありませんT^T コメントありがとうございますっ頑張ります!!! (2018年3月31日 6時) (レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 続きが読みたいです!楽しみにしてます! (2018年3月31日 0時) (レス) id: 462242a30f (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - 名無し24407号さん» なんというありがたいお言葉T^T 本当にありがとうございます!ご期待に応えられますよう頑張ります><。 コメントありがとうございますっっめちゃくちゃ励みになりますT^T (2018年3月23日 13時) (レス) id: 4cc4eb82da (このIDを非表示/違反報告)
名無し24407号(プロフ) - どハマり!続きが気になって仕方ないてます!更新お願いします!待ってます!! (2018年3月23日 11時) (レス) id: 6ceee168e8 (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - nagisaさん» nagisa様こんにちは!とっっっっっっても嬉しいお言葉ありがとうございますT^T これからもがんばりますのでよろしくお願い致します><。 コメントありがとうございました♪ (2018年3月22日 14時) (レス) id: f67a508fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月21日 0時