関心 ページ22
「ベッキョナ」
「うん？」
「それが当たり前ではないから」
「……」
「1週間以上ご飯を食べられないのは、当たり前のことじゃない」
「…そっか」
毎日殴られることも
食事を与えられないことも
すごく辛いことだから
そういう感覚に慣れてほしくない
「食べたいものがあったらいつでも言って？
あたしの手作りで良ければ用意出来るから」
「…
うん」
「食べ物だけじゃなくて、ほしいものとかしてほしいこととか
何でも言って良いんだからね？」
「……ありがとう」
恥ずかしそうに俯きながら再び唐揚げを口に運ぶ
その様子を見たジョンインとセフンが目を丸くして顔を見合わせる
「…変わりましたね、ベッキョンさん」
「驚きました」
「や、お前も人のこと言えないだろ」
「しつこいですねヒョン」
「…俺はまだお前にそう呼ばれるのも慣れてないのに」
「ふふ
みんながそうやって徐々にでも打ち解けてくれると嬉しいよ」
「…まぁ、Aヌナがそう言うなら」
「ベッキョニヒョンって呼びますね」
「え」
「だからお前は…
…はぁ、単純だな」
「あははっ」
こうして笑い合っていると、それぞれの過去を忘れて幸せになれそうな気がしてくる
穏やかな日々が増えていくと良いな
ーーーーーー
ーーーーー
「この子がボム。女の子」
「へぇ」
「こっちがヤン」
「オスですか？」
「そう。この子ツンデレなんだよ〜」
逃げようとするヤンを抱き上げると、可愛い手で顔をぎゅーっと押された
「いててて」
「可愛いですね、猫」
「あ、ほんと？可愛いって思う？」
「はい」
「よかった〜
何かに関心を持つのは大事なことだよ」
ボムを撫でているセフンの姿を見て少し安心する
「関心…」
「そうそう。あたしは、それが愛の始まりだと思う」
「関心ありますよ、俺」
「えっ
何に？知りたい知りたい」
あたしの興味がセフンに向いたことを感じ取ったヤンは
ニャーニャーと可愛く鳴いて、構ってほしいアピールをする
まったくもう。そうやってあたしを都合良く操って…
「ヌナ」
「ん？」
「ヌナですよ」
「へ？」
「俺はヌナに関心があります」
「……」
何でもない顔して
人がドキッとするようなことを言う
セフンの言うあたしへの関心は
“女の子”ということではなくて“自分を守ってくれる存在”ということに対しての関心
それはわかってるけど
仕方ないよね。男の子にそんなこと言われた経験無いもの
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みっちゃん(プロフ) - レモンさんいつもお疲れ様です（ ; ; ）いつも作品読ませていただいてます。今回の作品も本当に大好きです！！！これからも活動頑張ってください！！応援してます！ (2020年3月29日 23時) (
レス) id: b9bee3a82b (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！セフン良かったですね！親すごいムカついたけどスカッとしました。次も頑張ってください、応援しています！ (2019年5月26日 15時) (レス) id: d9ea95abc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - 楽しみに連載待ってます！応援してます！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: 4ca93bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります(o^^o)のろのろですが更新頑張ります！ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ - 読んでてすごい面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます笑 (2019年4月27日 23時) (レス) id: e0c9fa60e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2019年4月27日 14時
