手作りの味 ページ21
「夕飯出来たよ〜」
「俺運びます」
「ありがとセフナ」
「ヌナ
あとは座っててください。ご飯は俺が装います」
「ありがとジョンイナ」
「……」
「ん？どうしたの？ベッキョナ」
ダイニングテーブルの周りをうろうろする弟たちを不思議そうな顔で眺めている
「いや…前からこんなんだったかな、って」
「“こんなん”？」
「賑やかっつーか、落ち着きがないっつーか」
「あぁ〜
これはね、最近になってからなの」
「ふーん…」
「あたしたち仲良しになったから。
この子たちいつも積極的にお手伝いしてくれるのよ。優しいでしょ？」
「お手伝い、ね」
ボソッと呟いて遠くを見つめるベッキョン
小さい頃お母さんの手伝いをしたことでも思い出しているのだろうか
「さ！食べよう
いただきまーす」
「「いただきます」」
「……」
みんなが食べ始めると
ベッキョンは周りを気にするようにキョロキョロしながら
箸を手に取り、唐揚げを口に運ぶ
お口に合うと良いけど
「ヌナ
今日のご飯も美味しいです」
「ふふ、ありがとうジョンイナ」
「ヌナ」
「ん？どうしたのセフナ」
「美味しいです」
「あはは
ありがとう」
可愛い弟たちに褒められて嬉しくなる
「ベッキョンはどう？」
「……」
「何が好きかわかんないから色んなおかず用意したんだけど」
「……」
「美味しくない、かな」
唐揚げを一口食べてから動かなくなってしまった
「あの
不味かったら吐き出しても」
「…旨い」
「え？」
「こんな旨いもん、久しぶりに食べた」
「……」
「もっと食って良い？」
「え…あ、もちろん。そんなんで良かったら」
それからは一言も発さずに黙々と食べ続ける
よほどお腹が空いていたのだろう
「ベッキョナ
今まで、ご飯はどうしてたの？」
「……」
「この家に来てから一度もあたしの料理食べなかったでしょ？外食してた？」
「…
コンビニ」
「え？」
「コンビニでカップラーメン食ったり、何も食べない日もあった」
「何も…？
なんで。あたしのお母さんからお金は貰ってたでしょ？」
「…本当の息子でもないのに、全部使うわけにはいかないだろ。
それでも空腹に耐えきれないときはラーメン食ってた」
「そんな、お腹空いたの我慢してまで…」
「実家にいたときは1週間以上メシが出ないこともあったし、それに比べたら大したことない」
「……」
暴力だけでなく
食事も満足に与えられなかったなんて
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みっちゃん(プロフ) - レモンさんいつもお疲れ様です（ ; ; ）いつも作品読ませていただいてます。今回の作品も本当に大好きです！！！これからも活動頑張ってください！！応援してます！ (2020年3月29日 23時) (
レス) id: b9bee3a82b (このIDを非表示/違反報告)
NATZU - 更新ありがとうございます！セフン良かったですね！親すごいムカついたけどスカッとしました。次も頑張ってください、応援しています！ (2019年5月26日 15時) (レス) id: d9ea95abc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - 楽しみに連載待ってます！応援してます！ (2019年5月17日 21時) (レス) id: 4ca93bc7ad (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ミサさん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります(o^^o)のろのろですが更新頑張ります！ (2019年5月8日 18時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ - 読んでてすごい面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます笑 (2019年4月27日 23時) (レス) id: e0c9fa60e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2019年4月27日 14時
