契約恋愛【Ren.M】 (ページ11)

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過度の履き違えページ11

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カフェに来た途端に
ドラマの一節を演じてくれたんだけど…

『とりあえず、服のコンセプト説明して』

蓮「目白蓮が着て凄い人気出たんです
　タイトだからセクシーなんだって」

『10年前の服を着てきたってことだよね？
　 …10年とか時間旅行者じゃん』

蓮「でもこれ目白蓮を象徴する服らしい」

席に着くと黒のマスクにサングラスをかけて
さらに奇抜さに拍車をかけた。

周りから見たら、かなりおかしい人だ。

『服はともかく、演技は？』

蓮「契約通りに色んな名場面を演じました。
　もうこれ以上何すればいいんすか！」

『あれこれミックスしないで感情込めて…
　自然に、が1番なの』

蓮「今日のためにハイライト映像見たのに…」

『…まさかハイライトだけ見たの？』

蓮「あの人のドラマ大体同じだし、
　顔もそんな見たくないからそれだけで。」

そりゃああんなんにもなるわ。

と、薬を飲む時間を知らせるアラームが鳴った。
大量のカプセルを飲み込むと凄まじい顔で見られる。

蓮「そんな飲むんすね」

『うん、抗がん剤。』

蓮「俺ががんになりそうっす」

『だから本物の抗がん剤だってば、
　末期がんだって言ったでしょ？』

蓮「あーもう、そういう冗談辞めよう」

『貴方にあげる300万は
　がんだって診断された保険金だよ』

じゃあ入院すれば良い、という彼の意見も分かる。

しかし目白蓮と恋愛することが
バケットリストの第1位だ。

成し遂げてから、人生終わりにしたいんだ。

蓮「が…がち？」

今のこの状態で冗談なわけないでしょう。

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