あなたの彼女は私でした【及川徹】

#ex_30 ページ32

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えっ、と思ったのは俺自身


マネちゃんも一瞬目を見開いて硬直していた



「…ありがとう、じゃあお言葉に甘えて。」



と両手で弁当を受け取るマネちゃんを皆もじっと見ていた



これは喜んでいい変化なんだろうけど



段々とマネちゃんの存在があの子に近づいている気がして



なんか、悔しいかも





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「おいクソ川、変なもん食ったなら今のうちに便所行っとけや」



「そんなんじゃないって岩ちゃん！！」




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「藤乃ってさ、なんでいつもそんなよそよそしいん？」




そう切り出したのは、弁当を頬張っていたマッキー



「え、そんなよそよそしい？」




「ほら、けっこー敬語出てるし、普段廊下とかで友達と話してる時となんか違うって言うか…」



うん、99パーセント俺のせいだよね



俺が意地はってたから、皆がその空気に合わせることになったといいますか…それでマネちゃんが壁を感じて…




考えれば考えるほど、俺はクソかって感じ



でも、俺にだって譲れないところはある




きっとそれが、さっきの悔しいって部分に繋がってる




「そう思われてるってことは、皆はやり辛いとかあるの？


部活に支障が出るようなら直すよう頑張るけど…そこまででもないよね？」




「まーそうだけどさ〜、でも一応俺らのマネージャーなんだから、そうやって壁みたいなのがあるのはちょっと思うところがあるんだわ。」




いつもなら、ふわっとはぐらかすマネちゃんだけど、この時ばかりはマッキーの突っ込みに何もいえないみたいで



マッキーもいつもに増して目元が鋭い




「……そっか。でも、私は今のままがやりやすいし。このままが嫌なら、辞めましょうか？」





え






ちょっと待って







何なの、この子は

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