気になるあの子は蕎麦屋の子 3【轟焦凍】 (ページ9)

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体育祭 24 ページ9

焦凍くんより先にかっちゃんが起きた。

「くっそぉぉぉぉぉ！！！」

『か、かっちゃん！落ち着いて…』(・∀・；)

「落ち着けるかァァァ！！」

医務室なのに暴れそうなかっちゃんを
慌てて落ち着かそうと試みる。

今にも爆破しそうなかっちゃんは手に負えない。

リカバリーガールが男手を呼んで、
3人がかりで取り押さえた。

最終的にはセメントス先生が錠をつけた。

『も、猛獣みたい……』

「呆れたさね…」

閉会式にはリカバリーガールも出るらしく、
先に行ってしまった。

焦凍くんが起きたら来るようにと言われた。

「ん……」

『あ、焦凍くん？起きた？』

しばらく私の顔を見てから、
驚いた様に目を見開いた。

「おまっ……！包帯は……！？」

『遠くは見えないけど、大体は見えるようになったから大丈夫だよ！焦凍くんは痛い所ない？』

「俺も大丈夫だ。リカバリーされたからな」

前より少し優しい目で微笑んだ。
……キュンとしてしまった。

『へ、閉会式行こっか！』

「あぁ」

照れた顔を隠すために話を逸らした。