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体育祭 20 ページ5
かっちゃんにお姫様抱っこされながら医務室に向かう途中、誰かの足音が聞こえた。
「A……！」
『その声……焦凍くん？』
声の方を見ると焦凍くんっぽい
シルエットが見えた。
「まさか目が見えてないのか…？」
『ううん、正確には見えにくくなってるだけだよ』
平気だよ、と笑ってみせると
少し不満そうな声が聞こえた気がした。
「爆豪、変われ。俺が連れて行く」
「あぁ"！？俺が怪我させたんだから俺が連れて行くんだよ！！」
なんでここで喧嘩が始まるかな。
かっちゃんが喧嘩腰だからかな？
「お前、麗日の時は連れて行かなかっただろ」
……焦凍くん正論←
確かにお茶子の時連れて行ってないな。
「……チッ！！！」
乱暴に私を焦凍くんに預けた。
去り際に頭を乱雑に撫でて行った。
……素直じゃないなぁ。
「傷は痛むか？」
『ううん、平気だよ』
いつもより優しい声色になんだか酷く安心した。
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作者名：さくらもち | 作成日時：2018年9月4日 20時
