気になるあの子は蕎麦屋の子 3【轟焦凍】 (ページ4)

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体育祭 19 ページ4

【貴女side】

「…チッ……技の事は後で聞く」

あー……やばいな……
さっきので場外狙ったつもりなんだけど……

『どんだけタフな体をしているのよ……』

「Aは限界なんかぁ！？」

ヴィランが来た時の様に、
目の前がチカチカするし足もフラフラしてきた。

『まだ、まだ…………！！！』

グッと足に力を込め、走ろうとした。

カクンッ

『あ、れ……？』

膝に力が入らなくて、
そのまま床に体が落ちた。

「……は？」

『なん、で……力…入ら、ないの……？』

グッと腕で体を起こそうにも、
言うことを聞かない。

あれ、目の前が暗い……？

キャパオーバーだ。

『……参りました。降参するよ…』

これ以上は無理だと判断して、
自らの負けを認める。

「……志村さん行動不能！爆豪くん決勝進出！」

ミッドナイト先生の声で、勝負が終わる。

「おい！A！！」

『ごめんかっちゃん、手貸してくれるかな』

手を差し出したけど、かっちゃんは無視して
私を横抱きにした。

「手よりこっちの方が早いだろ」

『ごめん、ありがとう』