気になるあの子は蕎麦屋の子 3【轟焦凍】 (ページ19)

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喧嘩 2 ページ19

【轟side】

いつもの様にAと昼飯を食べていた。
途中でAが水を取りに席を立った。

その時ふと目に入った美味そうな和菓子。

「なんだこれ、食べていいのか？」

そう思ってパクッと食べてしまった。
食べ終えた時、Aが戻ってきた。

『しょ、焦凍くん……食べたの……！？』

「？あぁ、美味かったぞ」

ショックを受けたのか、
顔を青くさせ、目に涙を貯めていた。

そこでようやく気づいた。
Aの好物が和菓子である事を。

『焦凍くんのバカ！！もう知らない！』

「まっ……！A！」

泣きながら食堂を出て行った。
その後緑谷達がやって来て事情を話した。

「それは轟くんがあかんね」

「しかし、あの大人しい志村くんがそれくらいで怒るとは…意外だな」

「あぁ見えてAは結構子供っぽいんだよ…」

溜め息をつきながら項垂れた。

「デクくん、こういう時Aはどんなんなん？」

「かっちゃんと喧嘩する時も大体和菓子が原因なんだ。最長で1週間は機嫌が治らなかったね…(^-^;

1番好きなりんごタルト食べられた時はそれ以上だったけど……」

チラッと包み紙を見てみた。

そこには

《期間限定！ふんわりりんごタルト》

「よ、よりによってりんごタルト…」

「し、しかも期間限定やし……」

「その期間は今日で終わりだな」

俺の心のダメージは1000万くらいくらったな←