新しい男に接触 ページ30
「ていうか、Aと、千空くん?以外にも、仲間がいたんだね。初めて知った〜」
「コハクとかってこと?確かに仲間だね」
私は大きく頷く。
改めて言われると、コハクやクロム、スイカは立派な仲間だ。部長からしたら、科学王国の労働者みたいなものだろうが。
しかし思いがけないことに、ルビィは首を振った。
「違うよ。あそこにいる人!」
「え?」
ルビィは少し先の方にある岩陰を指して言った。
確かに誰かが、あそこに座ってラーメンを食べているのが見える。
………誰だ?
ルビィが「仲間なんだね」ときいたということは、ルビィにとって知らない人、つまり村の人ではないということ。
とはいっても、私も部長としか来ていないから、私達の仲間であるはずもない。
………………。
いや誰だ?
というか……
もしかして………。
「ルビィ、少しここで待っててね」
「え?うん」
私は立ち上がりその岩の方へと歩み寄る。
少し悪い予感がしたのだが、やっぱり私の勘は当たることが多いのだろうか。いや、こんな分かりやすい事実に勘もへったくれもないか。
目と鼻の先にいるのは、この村の者とは考えられない洒落ている服装の男だった。
「あ〜、これ飲み物も欲しくなっちゃうね〜」
「??」
「コーラとか」
なんと男の方から確定申告。コーラか………。
「あの」
私は勇み足でその男に話しかけた。半分ずつ頭髪の色が違っていること。コーラ。そして何よりも、目の下から首にかけて、奇妙な割れ目がある。
間違いなく、旧世界の人間だ。
「ん〜?何?俺に用かな?」
「………。獅子王司」
途端に、男の目付きが変わった━━ように見えた。実際はたぶん、表情一つ、笑ったままで動いていない。
「って人から、遣わされて来たんですか?」
私は目を細めて微笑んだ。男は一度顔を伏せてから、
「何言ってるのか、ちょっと分からないな〜」
と、私に負けないくらいにっこりと笑った。
「司なんて人、俺知らないけど?」
「………………」
「A!そいつに近づくな!」
「はい?」どこかから、声が聞こえた。
コハクが頭上から跳んできて、私の前に降り立ったのだ。
「うおっ!」
男に刃を向ける。
「長髪男の手の者の可能性が高いからな」
はっ、とコハクが鋭く男を睨んだ。
*******
終わり方が中途半端だって?
致し方あるまい……字数的にきついのです。
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くりぼつち長庚(プロフ) - Kさん:スタンリーはいいですよ〜はやくアニメ化することを願う!声優楽しみ! 神月ティアナさん:分かります!龍水もイケメンですよねぇ!ホワイマンの絡み、って、中々面白いの選びますね笑 (12月23日 20時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - 初コメ失礼します!とてもわかります!絡みが気になるキャラだと毎回上位にいるのが龍水、フランソワ、宝島組、アメリカ組、SAI、ホワイマンなんですよね (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - マジですか?!私はアニメででしか知らないので....スタンリーやゼノをGoogleで知ってる程度で....彼らの良さを早く知りたいです!!ちなみに私は千空推しです! (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 初コメント失礼します!最近読み始めたのですが素敵ですねこの作品!胸をキュンキュンさせながら見させていただいています!素敵な作品ありがとうございます! (12月23日 11時) (レス) id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
長庚(プロフ) - お気に入り100人いきました!皆様ありがとうございます! (11月22日 22時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:長庚 | 作成日時:2023年10月14日 19時