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(いやまあ、別にバレて危ないのは私じゃなくて部長なんだけど)

私はふっと息を漏らす。

…もし部長が生きているのがバレたらどうしよう。どうなるだろうか。

まず部長は殺される。多分私も。

女でも、司は殺すのだろうか?

私達に協力している、あの村はどうなるのか?

杠や、大樹は?

……ああ、頭が痛くなる。

そんなの考えても無駄かと、辺りをぐるりと見渡した。私をお構い無しに、風が森を通り抜けていく。

「…あ、ツユクサだ。それもかなり大きい…」優しい紫色が、ひっそりとした佇まいでそこにいた。昔は道端にこればかりが生えていたが、今は他の植物が目立ちすぎて、あまり見なくなった。

少し観察しようかなという考えが頭をよぎったが、私は散歩に来たので歩かなければならない。未練たらしく見とれながらもそこを通り過ぎた。

通り過ぎようとした。

ツユクサが生えているすぐ隣の茂み。

その中に鎮座している、どこにでもある石像が、目に入ってしまった。

女の、石像━━━。

その石像の特徴、

顔と、

表情と、

全てが、私の記憶の影と結び付いた━━。

「ひっ……!」

途端に、辺りの酸素が消えてしまったように、息が苦しくなった。身体中が強張ったように動かない。

私は腰を抜かし、すとんとお尻をついてしまう。どうしても、力が入らなかった。

何で……と、私の心の中で漠然とした声を発した。

生まれたときから知っている顔。

目が見えなかったときも、この女の姿かたちが鮮明に思い出せる。

それほどに、憎らしい女だった。どうしてこんな奴と顔が似ているんだろうと、いつも恨んでいた。

何でここに、この女が……。

私は吐き気を抑えながらも、何とか立ち上がった。

それは私の、母の石像だった。

続編移行と多大なるお詫び→←熱が



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長庚 - ぽぽぽさん» お言葉物凄く支えになります、更新頑張らせていただきます! (10月6日 16時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - うおおおおおお!更新頻度高くてすごい助かります!!普通に話作るのうますぎて吐きそう!!頑張れええ!! (10月6日 0時) (レス) @page39 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - ありがとうございますー!実は風邪ひいてしまってですね……体調には気をつけます!(*`・ω・)ゞ (10月2日 19時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - んふふふふふふ。何これ面白い…可愛い…。体調に気をつけて更新頑張ってください! (10月2日 17時) (レス) @page33 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - マジモンの名無しさん» ありがとうございます!これからも作品の腕を上げて参ります! (9月28日 21時) (レス) @page29 id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年9月12日 22時

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