検索窓
今日:15 hit、昨日:25 hit、合計:27,697 hit

憶測?臆測?どっちなのこれ? ページ34

「ようこそ、私の村へ」

湖に浮かぶ二つの島。

歴史の教科書に出てきそうな原始的な建物が、あちこちに見えている。

その数も多くはないが、これは間違いなく、村だ。

「………本当に村がある……」私は心で思った事をもう一度口にした。部長が少し速足になる。

「何人いんだ?ここに」

「隠居と子供の数は忘れたが…それ以外だと、確かちょうど40(フォーティー)

「40人!?」

「う、ん……コハク達こそ、一体何者なの?」

突如登場した村の存在に圧倒されながらもコハクに言う。しかしコハクは戸惑いを見せただけであった。

「?そう訊かれると、分からないな。ただのこの村の住人だ。村自体は私が生まれるずっと前からあるぞ」

村の橋を渡ると、横から風が抜けるように吹いていく。

「……そっか」

ありがと、と笑いつつ、私は仮説という名の憶測タイムに入る。

(誰かが復活させたのかな

……この人達は、その子孫…?いや…)

私は頭の中でぶんぶんと首を振る。

(でも一人が復活しただけじゃあ、子孫は生まれない。

二人以上が、私達より何年も前に復活した、なんて余程の頭がよさそうな人じゃないとダメそうなのに……)

言っちゃあ悪いが、あまり頭がよさそうな村には見えない。村のクオリティというか、色んなものが物語っている。

(逆に、必要な知識以外が消え去っちゃうくらい時間が経ったということ?例えば何千年……)

考えながら歩いていると、ふと目の前に、二つの影が落ちた。

はっとして顔を上げると、槍を構えた二人の少年が、私達目掛けて迫ってきて━━。

急なことに動けない私だったが、コハクは瞬時にそれを見切ったようだ。

抜いた小太刀を振りかざし、二人の槍を外すことなくはねのけた。

「うわっ!?」変な声が出てしまった。展開が速すぎる。

「狼藉はやめろ金狼、銀狼!私を救った恩人だぞ!」

「いやあダメでしょコハクちゃん。そりゃあダメだぁ」私の耳に、やけに間延びした高い声が緩やかに入ってきた。

まぁた殆ど原作通り……→←モテないならどうする?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

長庚 - ぽぽぽさん» お言葉物凄く支えになります、更新頑張らせていただきます! (10月6日 16時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - うおおおおおお!更新頻度高くてすごい助かります!!普通に話作るのうますぎて吐きそう!!頑張れええ!! (10月6日 0時) (レス) @page39 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - ありがとうございますー!実は風邪ひいてしまってですね……体調には気をつけます!(*`・ω・)ゞ (10月2日 19時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - んふふふふふふ。何これ面白い…可愛い…。体調に気をつけて更新頑張ってください! (10月2日 17時) (レス) @page33 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - マジモンの名無しさん» ありがとうございます!これからも作品の腕を上げて参ります! (9月28日 21時) (レス) @page29 id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:長庚 | 作成日時:2023年9月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。