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研究室の床に、たくさんの石の器の破片が散らばっている。
私たち三人はさっきから、部長はせっかく焼いた器を落としては踏みつけて割っている、のを見ている。
「何してるの？土器の新調でもするの？」
「んなわけあるか。わざとこういう風にしてんだよ。
俺たちが"逃げた"っつう演出をする為にな」
大樹はそれに首をひねる。
「ん？俺たちは逃げるのか？」
いやその"演出"をしているって言ったよね。
「だから違えって。対司の武器作んだろ。司にバレねえように、その武器の原料をゲットしに行く。こっから80kmくらいか？」
対司の、武器、原料……。私は何となくそれを察した。
「……もしかしてそのゲットしに行く場所って………」
「箱根だ」
それは温泉で有名な箱根である。私は箱根に、というか旅行に他の地域に行ったことが修学旅行くらいしかなかったが、湯治、ということに憧れはあった。
しかし80km。
「箱根………遠いね」
「フルマラソン2周か！5時間もあれば着くな！」
大樹は全く問題なさそうだった。
「それは体力バカのテメーだけだ」
「ああ、フルマラソン、42.195kmだっけ」
大樹はやったことあるのだろうか、などと考えながら、ここを発つ準備をした。
一応ハウスにはそれぞれのスペースが狭いながらある。
私はその一角の色々と積んであるところから、薬草や食料、寝袋などを取り出した。
「もうここともお別れか……。
ん？……これ………。」
私はある物を見つけて、手に持った。
「……これも持っていこう」カバンを開いて、中にそっと入れる。
「Aー。行くぞー」下から部長の声が聞こえた。
「あ……うん！ちょっと待っててー」
私は急いでカバンを肩に掛け、ハウスを後にした。
カバンに詰めたのは、一つの瓶だった。
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長庚 - ぽぽぽさん» お言葉物凄く支えになります、更新頑張らせていただきます！ (10月6日 16時) (
レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - うおおおおおお！更新頻度高くてすごい助かります！！普通に話作るのうますぎて吐きそう！！頑張れええ！！ (10月6日 0時) (レス) @page39 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - ありがとうございますー！実は風邪ひいてしまってですね……体調には気をつけます！(*｀･ω･)ゞ (10月2日 19時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - んふふふふふふ。何これ面白い…可愛い…。体調に気をつけて更新頑張ってください！ (10月2日 17時) (レス) @page33 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - マジモンの名無しさん» ありがとうございます！これからも作品の腕を上げて参ります！ (9月28日 21時) (レス) @page29 id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長庚 | 作成日時：2023年9月12日 22時
