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これから ページ23

大樹は言葉通り、ゆさゆさと杠を揺さぶる。

「大樹一回落ち着こうか……」なだめるように大樹の肩を叩いた。

「ククク…それこそが今回の大戦果じゃねえか」部長はクククと笑う。

「司は俺の居場所をあの世だと勘違いしてる。

一方、俺は司の居場所がいつでもわかる。こんな有利なバトルはねえ」

部長はぴんと指を立てた。

「テメーら二人が、司帝国にスパイとして潜入しててくれりゃあな」

「スパイ……?」

本当に、何の話をしているのだかさっぱりだ。私をさておき、部長は続ける。

「ミッションの詳細は杠に伝えた。大樹、テメーは杠を守れ。雑アタマは余計なこと知らねえ方が強ぇからな」

「…ああ、わかった!任せろ!」

大樹もなんやかんや知らないでオーケーしてしまった。私だけ疎外感がすごいんですが……。

「司はこれから奇跡の水、石化復活液で若者だけを増やして武力で統べる新世界を作るはずだ。

その司帝国を倒して人類浄化の大量破壊を止めるには、科学で闘う革命軍を作るしかねえ」

革命軍?と、私はようやくそこで疑問が湧いてきた。

「今司にその人増やすための材料の洞窟を占領されてるけど……」

あけすけに尋ねると、部長はお楽しみをとっておいたかのような口振りで答える。

「そこでだ!

狼煙をあげた謎の連中を探し出して、仲間にゲットする!!」

部長が死ぬ前、火薬三連に反応して狼煙を上げた人物。"やつら"を仲間にするということか。

「問題は先に司とその連中が接触することだが……

まぁそこは会ってねえことに賭けるしかねえ」

色々謎な部分もあるが、とりあえず大変なんだということで処理した。

「つまり、私たちは司帝国でスパイを、部長は仲間を集めて科学革命軍……。

だから、部長とはしばらく会えないってことかな」

状況を整理するとそうなる。"しばらく"がいつまでなのかも分からない。

「部長、一人で大変だろうね……まあ頑張って」

私の言葉に被せるように、部長は首を傾げて告げた。

「あ?何言ってやがる。

テメーは俺と行くんだよ」

始めは何を意味しているのかがよく分からなかった。

………、はい?

この人は今何と?

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長庚 - ぽぽぽさん» お言葉物凄く支えになります、更新頑張らせていただきます! (10月6日 16時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - うおおおおおお!更新頻度高くてすごい助かります!!普通に話作るのうますぎて吐きそう!!頑張れええ!! (10月6日 0時) (レス) @page39 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - ありがとうございますー!実は風邪ひいてしまってですね……体調には気をつけます!(*`・ω・)ゞ (10月2日 19時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - んふふふふふふ。何これ面白い…可愛い…。体調に気をつけて更新頑張ってください! (10月2日 17時) (レス) @page33 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - マジモンの名無しさん» ありがとうございます!これからも作品の腕を上げて参ります! (9月28日 21時) (レス) @page29 id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年9月12日 22時

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