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力を合わせた戦い(No side) ページ19

「うおおおおおりゃあ!」

大樹が勢いに身を任せて、持ち上げた大岩を晴れた空へ投げた。

司はそれに警戒を取ることを忘れない。

(上空へ?なぜ?あの岩は囮だ。

大樹、君の姿は見えている。どうあがこうが無駄だ)

大樹自身も、それはよく分かっていた。

(司は俺を警戒している!決して目を離すことはないだろう。

だが、そこにチャンスがある!!)

司は大岩の動き、そして大樹の行動も全て見えていた。

しかし。

司を横目に、走り出す影があった。

杠だった。司は、杠の行動が見えなかった。

杠は司に目も暮れずに、火薬がある方向へ向かう。

(司くんの本能では、私は大樹くんに守られる存在!!間違ってないと思う。このストーンワールドでは!)

火薬の入った土器を掴み、立ち上がる。

「でも!千空くんが言ってた!

科学は、全ての者を平等にする!」

土器の重さによろめきながらも、杠は土器を司に向かって放った。

司は瞬時にそれを察知し、回し蹴りで土器を割った。ぶわりと、周りに黒い粉が広がる。

(これは黒色火薬!)

火薬が広がる奥で、大樹らは千空とAのもとへ戻ることができた。

「これは千空くんが残した……!」

「科学の忘れ形見!

みんなで約束したんだ!共に闘うと!

これは俺と、杠と、Aと!そして千空の、力を合わせた闘いだ!」

Aが、二人の言葉を引き継いだ。

「今までも、これからも……!」

高く上空まで空に上がっていた大岩は勢いを失い、火薬の広がる地面へと落下した。

「さらばだ、司……!!」

箱根の山の一角。

そこで耳をつんざくような音が辺りを貫き、爆風が吹き荒れた。

繋がる→←部長死す



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長庚 - ぽぽぽさん» お言葉物凄く支えになります、更新頑張らせていただきます! (10月6日 16時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - うおおおおおお!更新頻度高くてすごい助かります!!普通に話作るのうますぎて吐きそう!!頑張れええ!! (10月6日 0時) (レス) @page39 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - ありがとうございますー!実は風邪ひいてしまってですね……体調には気をつけます!(*`・ω・)ゞ (10月2日 19時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ(プロフ) - んふふふふふふ。何これ面白い…可愛い…。体調に気をつけて更新頑張ってください! (10月2日 17時) (レス) @page33 id: 84325108d2 (このIDを非表示/違反報告)
長庚 - マジモンの名無しさん» ありがとうございます!これからも作品の腕を上げて参ります! (9月28日 21時) (レス) @page29 id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年9月12日 22時

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