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隆二「おい、待てって、臣！」
がっと後ろから腕を捕まれて、足を止める。
隆二「こんなこと言いたくはないけど、あれはやりすぎじゃねぇか？」
臣「―――なに？隆二もあいつの見方なわけ？」
不機嫌を露にして返事をした俺に隆二の眉間にもしわがよる。
隆二「同じグル−プにいて味方も何もないだろ？！いくらいらついたからって人がせっかく作ったもんをあんな風にぐしゃぐしゃにすんのは人としてどうなんだって言ってんだよ！」
臣「わかってるよ！」
だんっと勢い任せに壁を殴った手がじんじんと痛んだ。
臣「―――くそっ、」
隆二の前で壁に寄りかかるようにそのまま座り込んだ。
臣「―――こんな事になるんだったら、いっそお前と一緒にボ−カルなんてしたくなかったわ。
おまえなんか、、、いなきゃよかったよ。」
ついさっき自分が言った言葉を思い出す。
(なんであんな事、、、)
臣「―――言うつもりなんて、、なかったんだよっ、、」
ぐしゃぐしゃと髪をかきむしりながら独り言のように、つぶやく。
わかってる。あれ以上に理不尽な怒りはない。
自分が焦ってるときに自分よりも順調な奴を妬んで、勝手にむかついて、彼女の作品をぐしゃぐしゃにして、怒鳴って。挙句の果てには１番言ってはいけない言葉まで吐き捨てて。
隆二「――臣。」
ずっと黙って座りこむ俺の横に隆二も屈んだ。
隆二「臣の言うとおり、Aが俺らに対して黙ってた事はなんで？ってなるよ？でも、俺らだってあいつとちゃんと話したことなんてほぼないじゃんか、お互い様だろ？」
臣「・・・。」
隆二「それにみんなただ一旦臣を止めたかっただけだろ？臣の事悪者なんて誰も思ってない。俺が保障する。」
な？、と俺を安心させるように言ってくれる隆二に感謝と、泣きそうになるのをこらえて、ただうなずいた。
隆二「言っちまったもんはしょうがねぇんだからさ、とりあえず部屋に行ってちゃんと話そうぜ？」
臣「――おう、」
と、隆二の手を借りて立ち上がって、部屋に戻るために階段を上がっていた時。
「ちょ、救急車、！」
「誰か呼んで来て！」
隆二「なんだ？」
階段の踊り場のところにスタッフが何人か焦ったように声を上げていた。
隆二「どうしたんで、、、、え？」
隆二の体越しに見えたのは、踊り場で頭から血を流してぐったりしているAの姿だった。
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Meo(プロフ) - 青さん» はじめまして、最新話まで読んでいただいた上、嬉しいコメントをほんとにありがとうございます！！健二郎さんにはこれからも葉城を支える役回りをお願いする予定です。笑この続きも楽しみにしててください！ (2021年10月30日 17時) (
レス) @page35 id: 327a1255aa (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 初めまして🙇最新話まで拝見しました。健二郎くん…！という愛しさ切なさが溢れる気持ちになりました。更新楽しみにしています。無理なく執筆されてください🙏🏻 (2021年10月29日 8時) (レス) @page35 id: 1cc0658830 (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - shireyさん» お待たせして本当に申し訳ないです、、、そう言ってもらえて嬉しいです！！また更新していくのでよかったらまた読んでください！ (2021年10月3日 8時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 更新待ってました（；＿；） (2021年10月2日 9時) (レス) @page28 id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かよさん» お返事遅くなってすみません、コメントありがとうございます！頑張って更新するので、また時間ある時読みにきていただけたら嬉しいです！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Meo | 作成日時：2021年6月2日 23時
