侵略（参） ページ17
次の日Aは蝶屋敷にいた。
前日の任務で負傷した脇腹が痛むため、処置をしようとやってきたのだった。
(勝手に薬とか使ったらアオイちゃん怒るかな…
でもみんな忙しそうだしチャチャっと自分でやって帰ろう、しのぶさんもいないみたいだし。)
Aは慣れたように屋敷の中を歩き、誰もいない部屋に入った。
「たしかここにーーー。あった。ちょっと借りまーす。」
彼女は誰もいない部屋で独り言のように呟いて棚から包帯と塗り薬をとりだした。
着ていた隊服をめくり脇腹を露出させ、血が滲んで付いている包帯をとる。
包帯がとれた脇腹には彼女の白い肌に対してとても目立つような赤黒い傷口が。若干出血もしている。
(あー。動いたからまた血が出てきちゃった…傷口は小さいけど地味に痛いんだよなぁ。)
彼女は少し顔を歪ませながら傷口に蝶屋敷から拝借した薬をつけ、しみる…と呟いている。
その後包帯を巻こうとするが脇腹の処置だから、と思い横着をして隊服を脱がずに始めてしまったため服が邪魔でうまくできない様子。
なんとか両手で包帯を巻こうとするが、やはり服をおさえきれず上手く巻けないため諦めて隊服を脱ごうとする。
が、そこにある人がノックもせずに部屋の扉を開けた。
Aは突然のことに処置途中で脇腹が露出された状態のまま隠すことなく開いた扉の方を見た。
そこには時透無一郎の姿が。
「………。」
時透は特に何も言わず、何も表情を変えることなく開けた扉を閉めようとする。
「待って！時透くん！一瞬だけ手伝って…」
「…なに。」
「ちょっと服の裾持ってて欲しい…。包帯巻きたいの。すぐ終わるから！」
「別にいいけど。」
時透はAの頼みを了承し、部屋の中へ入る。
「ありがとう。
最初から脱いでやればはやかったんだけど、このままで出来るかなーって横着したらやっぱりだめだった〜」
Aは笑いながら言い、時透に服を押さえてもらっている間に手早く包帯を巻いていく。
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます！修正しました！褒めて頂けてとても嬉しいです！！頑張ります！またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (
レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います，，，お話めちゃめちゃ面白いです！頑張ってください！ (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶犬 | 作成日時：2020年10月22日 23時
