仲間の始まり(参) ページ23
「えっ今更ですか!?Aずっといましたよ!?」
炭治郎は鋼鐵塚に絡まれながら言った。
「そんなものより俺はこの刀が赤くなるのが見たかったんだっっっ!!!」
「いたたたたたっ」
炭治郎は彼の逆鱗に再び触れてしまいさらに頬を引っ張られている。
「はじめましてっ鋼鐵塚さん!AAです!」
Aの名を聞いて炭治郎を引っ張っていた鋼鐵塚の手が止まり彼女の顔をじっと見て言った。
「AA……お前か!」
「Aのこと知ってるんですか?」
「知ってるもなにも砂地鉄(さちてつ)の野郎が口癖みてぇにこいつの事話してるからな」
「砂地鉄?」
鋼鐵塚と炭治郎の会話にAも加わり説明する。
「砂地鉄さんは私の刀鍛冶さん!すごい良くしてくれてていい人だよ」
「あんたが柱になった時なんかすれ違う奴ら全員にそのこと言いふらしてたからな、変態だよあいつは。」
「鋼鐵塚さんに変態って言われるなんて相当ですね…いたたたたたっ!鋼鐵塚さんもうやめてください本当に三十七歳ですか!?」
余計なことを言った炭治郎はまた頬を引っ張られている。
またガヤガヤと始めた炭治郎と鋼鐵塚をよそに鱗滝は彼女に話しかける。
「話は変わるが炭治郎が鬼殺隊員になった以上呼び方変えさせた方がいいんじゃないのか。柱なのだから今まで通りってわけにはいかんだろう。周りが驚くぞ」
今までは炭治郎も鬼殺隊員ではなかったため気に留めていなかった。が、今は彼が正式に鬼殺隊員となり柱であるAは上司にあたる。
なおかつ柱は隊員にとって尊敬される存在で親しい口調で話す者もそういないということもあり鱗滝はそう言ったようだ。
対するAは全く気にしていない様子で
「んーでも今更敬語にされても変な感じですし大丈夫です!そもそもなんで私にみんな敬語使うんですかね?みんな炭治郎みたいな感じで接して欲しいくらいです」
鱗滝はお前がいいなら、とすぐに納得した。
2人の会話にでてきた自分の名前に反応する炭治郎。
「ん?俺がどうかしました?」
「なんでもないよー」
「そう?
… 鋼鐵塚さんいい加減離してくださいよ!」
まだ2人の攻防は続いていた。
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時