9 そんなことある訳ないだろ。 ページ12
それから数時間後の午後二時。
Edd「じゃあ、いってくるねー。」
EddがTomとMattを連れて買い物へ行った。
『いってらっしゃーい!』
昨日の晩に続き、また笑顔で手を振ったA。
部屋に残ったのは彼とついさっき起きたTordの二人だけだ。
玄関から部屋の真ん中へ体を向けると、ソファーに座ったTordの姿があった。
『Tord。Mattたちが帰ってくるまでにお皿とか洗っておこうと思うんだけど、手伝ってくれない?』
Tord「りょーかい。ちょっと待ってろ、今行く。」
スタスタ素早く歩いてきたかと思うと、その流れに押されて
気が付いたころにはシンクの前でピッタリ二人の体がくっついていた。
Tord「よし始めるか。」
少し窮屈そうにしているAの横で腕まくりをするTord。
友達とはいっても長年あっていなかったのは事実。
それでも昔と変わらず、友達に意地悪をするのにやるときはしっかりしているその性格には懐かしさを感じた。
AはTordから小さいころ泣き虫とかなんとか散々言われたが、皆で遊ぶときはいつも一番前を行くTordには憧れを抱いていた。思い出がよみがえる。
あんなガキもこうなるんだからな。そう思いながらTordの顔をじっと見ていると、こちらのことが気になった彼と目が合ってしまった。
びっくりして、変に思われたらどうしようと顔が熱くなった。
目線をシンクに逸らす。
すると、
「もしかして、俺に惚れちゃってる...??」
とんでもない言葉がAの耳へ入ってきた。
驚いて目を大きく見開いた後、目をつぶって落ち着いて考える。
いーや、無理がある。なんでそうなるんだ。
そんなわけないだろ。と本心の言葉を返すと、知ってる。と赤い彼のニヤケ顔が返ってきた。
Tord「ジョークだよ、ジョーク(笑) でもさっきのAの驚いた顔、おもしろかったなー?」
『...ッ』
一瞬だけれども、Tordの流れに乗せられかけた。
相変わらず意地悪な奴め。
喧嘩を売ってこなければ絶対女子にモテるのに。
Aはもう一度Tordを見つめた。
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明留くん@UZI!!(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/asuneko4/できました!!多分5ページ目にあると思います。ありがとうございました!! (2022年12月9日 18時) (レス) id: eb88482d35 (このIDを非表示/違反報告)
【ふせん】 - 明留くん@UZI!!さん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ!完成楽しみにしてますね!! (2022年12月9日 13時) (レス) id: bfe7a7ad56 (このIDを非表示/違反報告)
明留くん@UZI!!(プロフ) - 失礼します、だいぶ前にもコメントした明です!!実はこの小説の夢主君がめっちゃ好きなので描いてみたいんですけど・・・ダメですかね(? もしかしたら投稿するかも知れないです!! (2022年12月7日 17時) (レス) id: eb88482d35 (このIDを非表示/違反報告)
【ふせん】 - 偉大なるベンザ様さん» !? わかります(o^―^o) (2022年8月30日 19時) (レス) id: bfe7a7ad56 (このIDを非表示/違反報告)
偉大なるベンザ様(プロフ) - FTom尊いなこれhshsしたい (2022年8月30日 18時) (レス) @page23 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:【ふせん】 | 作成日時:2021年10月16日 18時