１１．秘密の決意 ページ11
チトセside
「お前、その終わりの魔法を使うのか？」
そう言うと、黒の城の王子は、曖昧に俯いた。
オレが目を見開いた瞬間、リリカがソイツにしがみついた。
「やめてよっ…、お兄さまぁっ！何を考えているの…！？そんなの、リリカが許さないわっ」
「リリカ…」
黒の城の王子は、リリカの髪を撫でたあと、「でも」と言葉を零した。
「ボクは、もともと生きる意味なんてなかった。彼女の方が、生きた方が良…」
「バッカじゃないのっ！？」
「！？」
リリカが、ソイツの言葉を遮り、ヒステリックに叫んだ。
「お兄さまが死んだ方が良いなんて、あの子……フウカは喜ばないわよ！それに、お兄さまにはリリカがいる。生きる意味があるんだから…っ」
「…」
その場が静まる。
あぁ、リリカは……
兄であるアイツを、大切に思っているんだと分かった。
そして、黒の城の王子も同時に、リリカも、フウカも大切に思っている…。
アイツは、迷っているんだ。
…オレは。
青の城の１３王子の１３番。
チトセ。
オレは、何よりも大切で、
誰よりも大好きで、
太陽のような幼なじみ、フウカを。
必ず、守ってやると決めたんだ。
だから、オレは。
終わりの魔法を使ってでも、命を削ってでも良いから。
この命を懸けて、最期まで。
フウカを守ってやる。
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山形みるく(プロフ) - みかんさん» ね。 (2020年9月6日 15時) (
レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 山形みるくさん» だよね〜。やっぱりフウカちゃんじゃないと、しっくりこないわ。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - みかんさん» 我らがヒロインフウカちゃんだよねー。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - うん！また、フウカにはいろんな事、教えてもらったなあ。 (2020年9月6日 9時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
山形みるく(プロフ) - ユキカさん» ありがとうっ！頑張って書いたよぉぉぉこのお話……。他のも頑張りまっす☆ (2020年9月6日 8時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山形みるく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4710/
作成日時：2020年7月8日 17時
