精神病院での入院生活あれこれ

初めての入院の時の感情 ページ5

初めこそ(不謹慎だけれど)ワクワクして入院したのですが、初日でそれは弾け飛びます。


入院中にもストレスは必ずあります。


爪切りやハサミは全てナースステーションにあって午前中しか使えないし、とにかく個性的な人ばかりです。(私も人のことを言えませんが)


結論からいえば、初日からもう退院したくてしたくて仕方ありませんでした。


3日も経てば家が恋しくなります。
例え自分にとって辛かった場所でも、逆を返せば居場所を与えてくれた場所でもあったのです。



入院は、看護師や医師に頼るといる人任せというよりかは、自分との戦いだと私は思っています。


その証拠に、私の入院中の日記には、“自分”というのを何回も何回も見直した形跡がありましたし、何とか、そんな自分を受け入れようとしていました。


何度も自分と対面して、対話して、そんなことを繰り返していました。


元々私は文章を書くのが大好きだったので、そういうことが出来たのかもしれません。



ですが、今入院をしたいと思っている人は、それなりの覚悟も必要です。


なぜなら、病院内に初めから信頼できるのは主治医だけであり、その主治医も常にいる訳ではありません。
ですから、1からストレスの大元である対人関係を1人で築いていかなければならないからです。



入院には、基本的2種類あります。

ひとつは任意入院、もう1つは医療保護入院です。


任意入院は、本人の意思で入院を決意した場合。医療保護入院は医師の判断で入院する場合で、こちらの方が医師の決定権が強くなります。



ですが、小児病棟の時の私の周りはほとんど任意入院の子でしたし、私もそのうちの一人でした。

ですから、自分で入院を選んで入院する場合も数多くあるのです。


そして自分で入院を選んだ私ですら、すぐに退院したくなるほどには、入院という環境はストレスもあります。

周りの友達も、退院が延びる度、外泊が許可されない度に泣いていたほどです。



ですが、入院でも様々なことを得られます。
その分辛さも着いてくると思いますが、それでも入院の価値は十分にあると思っています。


入院してみたいと思っている人は、まずはその考えを共有することが大事だと思います。






次の項では、少し箸休めとして、私が入院していた小児病棟の施設なんかについて説明出来たらと思います。

小児病棟のシステム→←入院のルール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す