サマーキャンプ 19 ページ50
最後の組の葉月と平野がお化け屋敷から出てくると、みんな縁日に行ってしまって誰もいない。葉月と平野もそのまま縁日に向かう。平野がベンチにいる2人に気をとられる。
楊枝に刺したたこ焼きをあこが、北山の口に入れようとしているのを見てしまう。
“いいなぁ“と羨ましそうに見る平野に、葉月が
「へー、2人でいると仲いいんだ」
「ボク、割りと見かけますよ」
「そう?いつも追っかけっこしてるイメージ」
両側に屋台が立ち並び、にぎやかな人波に入っていく葉月と平野。
「女の子の浴衣って、やっぱ、いいっすね。葉月ちゃん、かわいいです」
「うれしいな、ありがとう」
チョコバナナ、リンゴあめ、アイスクリーム。葉月が喜ぶと思い、平野は甘いものを選ぼうとする。「紫耀くん、焼きそば食べない?」
「えっ!ええっと甘いものじゃなくて、焼きそばっスか?」平野は、葉月の男っぽい部分をますます気に入ってしまう。
岸が射的で当てた花火をすることになり、浜辺に集まる。打ち上げ花火のドラゴンに点火をすると一斉に後ろに下がる。4個のうち1個のドラゴンが傾き花が立っている足に向かって火花が飛び出した。その瞬間、運動神経のいい二階堂が花の胴回りを抱きかかえ火から回避させた。
「たかしくんから助けられたの これで2度めだね」
「花ちゃん。……俺は、絶対絶対、助けるよ」
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作者名:ふなパスタ | 作成日時:2020年4月12日 18時