ホグワーツでラブストーリー 2nd

サマーキャンプ12 ページ43

「たかしくん、どうしたらいい？」
「ええ！って何ソレ？深海魚じゃん。食えないから戻そ」
二階堂と花の微笑ましいふたりをながめる永瀬。
「あこセンパイ、どうスか？釣り」
「釣れると楽しいよ」
「よかった。でも、本当は、ダイビングに行きたかったって思ってるんとちゃいますか？」
「何を、今更言ってんの？あんなにゴリ押しで誘っておいて」
「あはは、そうっスよね」
「ま、どうせ泳げないから、釣りにしてたわよ」
永瀬は昨夜のバーベキューのとき、あこと北山を見て、ふたりでいるところを見たくないと思い強引に釣りに誘ったのだ。
あこの言う通り、“今更”どっちに気兼ねしてるのだ。永瀬は気を取り直し、あこに対する想いの気持ちを抑えるのをやめて加速させることにした。

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