ホグワーツでラブストーリー 2nd (ページ42)

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サマーキャンプ11 ページ42

キャンプ2日目
窓をあけると海風が入り晴天で気持ちがいい。
朝食を済ませると、ダイビング組は沖に出る船の時間に合わせるため出掛ける用意をする。
釣りをする組は、釣り好きの玉森が先頭に立って準備をしている。海水浴の組は元気よく海へ行ってしまう。買い物班はこの日は、藤ヶ谷の運転で観光を兼ねて買い物に出掛ける。

沖へ出ると波が荒く小型のクルーザーが非常に揺れる。岸が船酔いをする。
「岸くん、大丈夫？」
苺加が岸の背中をさする。
「大丈夫かぁ？ったくしょうがねぇなぁ」
少々不機嫌気味の北山も岸を介抱する。
ダイビング初心者のエレナに髙橋がまめにセッティングをしてあげている。
いつでも海に入る準備が整うがエレナの様子を見て、
「エレナちゃん、こわい？」
固い表情のエレナに
「大丈夫だよ。ボクが付いているから」
エレナの肩に腕を回してしっかりと抱く。紳士的な髙橋に安心して身を任せる。そばに北山がいるのに柔和な髙橋に心が奪われていく。
エレナを抱いて海にドボンと入る。ふたりの様子を無表情で見る北山に美水が、
「あこは？」
「釣りしてる」
「釣りも面白そうね。まぁ、あこはカナヅチで水が苦手だしね」
「そうみたいだね、知らなかった」
「昨日、教えてもらってたみたいね、永瀬くんに。あっ、余計なこと言っちゃたかな？さてと、今日はペア、よろしくね」
「ああ……」
美水の言ったことが原因なのか、破棄のない返事をする。