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サマーキャンプ 8 ページ39
パラソルの下で涼んでた真夜も葉月も美水たちも、次々と出て行き、永瀬とあこだけが残っていた。ビーチチェアに寝そべり動こうとしない
様子のあこに、永瀬が、
「泳ぎに行かへんの？」
「行かない…まだ休む」
「もう、充分、休んどると思いますがな」
「足らんがな」
「うまいっスねぇ 関西弁」
「そぉ？」
「まさか、なんスけど、泳げないとちゃいます？」
「……」
「当たりやな、ほな、オレが教えますよ」
「いいよ！…泳げなくてもいいの！」
「ええから、行きますよって」
あこの腕をつかんで、ぐいぐい引っぱって海に入る。永瀬はまず、浮かすことから教える。
「沈む！沈む！」
叫ぶあこに
「沈みませんって、ホラ」
お手本をみせる。
水に慣れた頃、永瀬に両手をもってもらいバタ足ができるようになり、水に対して抵抗がなくなり気持ちに余裕がでる。
「すごい、泳げた」
「短時間でよく、できましたなぁ」
前髪をかきあげ、さわやかな永瀬にはっとする。あこの中で何かはじけた感じがして、急に永瀬を意識してしまう。
なんだろう？この気持ち……
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作者名：ふなパスタ | 作成日時：2020年4月12日 18時
