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サマーキャンプ 7 ページ38

ビーチボールで汗を流したあと、パラソルの下で涼む。
「葉月ちゃん、真夜ちゃん」
からだに砂が付いている平野がトロピカルドリンクを両手に持って来る。先輩を、“ちゃん“呼びされても嫌な気がしないむしろ、可愛いく思われる。
「ありがとう」
真夜が手に持ったと同時にサーフィンをしていた藤ヶ谷が戻ってきて、真夜に声をかける。
「ごめん、ちょっと行ってくるね」
藤ヶ谷のところへ行く真夜。
「葉月ちゃん、先にいいよ」
平野が持ってきたトロピカルドリンクは2つで1つは真夜にあげて、もう1つはWサイズでストローが2本付いている。
3つは持てないからという理由でこうしたらしい。
「えっ。うん、じゃあ先に飲むね」
先にいいよ、と言っておきながら、平野も、
もう1つのストローで飲み始めた。
「おいしい。ごめん。喉が、メチャメチャ乾いてて」
平野が葉月に好意を寄せていることを、なんとなく感じらせることがあるため、わざと?と思ってしまう葉月。
平野との出会いは、新入生の歓迎会をグリフィンドールの談話室でたこ焼きを口で受けるという一発芸をした時である。
平野は、熱くて口から吐き出して、
葉月のひざの上にのってしまった。慌てた平野に“あっちい“と言った葉月だがケラケラ笑ってその場を和ませた。
その後も、他の寮生の所から消灯時間ギリギリ
でダッシュで戻る時に、一緒に走ったりと関わりをもち、気づくと葉月の近くに平野がいる感じであった。

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作者名:ふなパスタ | 作成日時:2020年4月12日 18時

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