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バレンタイン当日 3 ページ15
スリザリンの談話室に玉森がソファにいるのを
確認するあこ。
立ち上がって、談話室から行こうとするのを見て、急いで駆け寄る。
「玉森くん」
叫ぶように呼ぶ。
怪訝そうにする玉森。
「センセイ?なに?」
「チョコ手受け取ってくれる」
「いいよ、いいの」
小さな透明の袋に赤いリボンで結ばれている。
「生チョコだ。ありがとう」
談話室を出ようとする後ろ姿の玉森に、フワッと抱きつけるあこ。
びっくりして立ち止まる玉森。
「わたしじゃ、ダメなの?」
しばらく黙ってから
「センセイ?」
「センセイ、やめてよ」
思わぬセリフにとまどうが、玉森の体にまわしているあこの手をほどいて、
「それは、できないよ、センセイはセンセイだもの」
キッパリとした態度の玉森にあこも正気に戻り
「ごめんね、おどかして まっ これでリセットできた」
不器用なあこにふっと笑い。
「センセイらしいね、でも、ありがとう。チョコも気持ちも」
葉月に会いに談話室を出る。
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作者名:ふなパスタ | 作成日時:2020年4月12日 18時