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バレンタイン 当日 ページ13

放課後、決闘クラブの活動中にあこが、昨日
作ったチョコを配る。
「はい、太ちゃん」
「アリガト」
子供の時からチョコを渡している。
「毎年、違うよね」
渡されてすぐに袋から取り出して、1個を口に入れ、飲み込むともう1コを口に入れる。
「うん、うまいよ」
珍しく口の横にチョコを付ける。
「付いてるよ」
「取ってくれないの?」
「…それは…ちょっと」
「はい、はい。自分で取りますよ」
ティッシュを渡すあこ、含み笑いで口をふく藤ヶ谷。

大きめの紙袋に入ったチョコをひとりずつ配るエレナ。宮田に渡すチョコは最後にしようとよけていたのに、間違えて高橋に渡してしまう。受け取った高橋は、みんなと明らかに違うので、チョコを持ったまま、エレナを見る。エレナも渡してすぐにはっとする。
“ごめん間違えた“とサッと取り換えることができる性格ではない。高橋が何か言おうと擦知して逃げるようにその場を去る。その様子が、高橋に大いに勘違いさせる。

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作者名:ふなパスタ | 作成日時:2020年4月12日 18時

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