【d!】社畜と異世界人 (ページ42)

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貴重な2連休が終わり、地獄の連勤の日々が始まる。
休み明けの仕事ほど嫌なものはない。

ニュースの天気予報を横目に自分とコネシマさん達の分の朝ご飯、お昼ご飯、夜ご飯を作り、自分のお昼ご飯の分は弁当箱に詰めてしまう。

準備ができた頃になっても誰もリビングにやって来ない。
4人はまだ寝ているようで、そっと静かに家を出た。

いつも通り仕事に取り掛かかり、仕事の合間の休憩時間を使ってショッピくんの必要な物を買いに行く。
ついでに鬱さんとショッピくんの合鍵も作っておく。

いつも通り定時直前に上司から「田中さん、これよろしくね」と追加の仕事を渡される。
ちなみに当の本人は全く仕事をしていない。

本気で転職してやろうかと常々思う。

仕事を終えると時間は午後11時。
タイムカードを押して、ダッシュで駅に向かった。

終電間近の電車に無事に乗ることができ、最寄り駅まで揺られる。
こんな時間に電車に乗ってる人なんて殆どいない。

最寄駅に着いて電車を降りる。
改札を出て駅を出ると、雨が降っていた。

しまった傘を持っていない。
長傘どころか、運が悪く折りたたみ傘すらない。
天気予報は雨だと言っていたのに、私の馬鹿と朝の自分を恨んだ。

暫く駅の屋根の下で雨宿りをしていたが一向に止む気配はない。

思い切って濡れて帰ろうとしたところ、見知った顔が傘をさしながら駅に向かって歩いてきた。