come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ5)

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必要なこと。ページ5

オーディションに受かってからは

これからのイメージ構成などの相談で、

今までお世話になった方と

これからお世話になる方に

挨拶したり何やらで

目が回るほど忙しかった。

実際、テギョンさんとの共演を

他の人から聞かれたり

持ちかけられても、

初めはドキっとしてたけど

次第に、・・なかなかピンと来なくってて、

すぐに

そんな話は無くなり、

別の仕事のお話とかで

盛り上がって、

そうこうしてる内に終わる。

ジュノとは

カカオだけでやり取りの日々が続いて、

私は

相変わらず

その時食べてるものや飲んでるものを

ジュノに送って

今までのように、普通に過ごしていた。

時々少し寂しくなったら、

ジュノに食べさせたいものとか

沢山数え切れないぐらい

いっぱいいっぱい考えて

ジュノの満足そうな笑顔浮かべて、充実感を得る。

ｼﾞｭﾉ「・・俺、今でも、昔も、好きだから。」

突然、

私の部屋に現れたジュノは

私の想像とは違うジュノ。

ジュノの腕からふと顔を上げると

真剣な目をしたジュノと目が合い、

ジュノは

外方を向いて、

また目を閉じた。

その姿は

少し恥ずかしそうで

耳が真っ赤になり出した。

・・嬉しい・・。

「・・私も、今も昔もこれからも、ずーっとジュノが好きだよ。」

今、私に必要だったジュノからの告白。

私は

もう一度ジュノの腕に抱き付きなおして、

ジュノから伝ってくるジュノ体温を、

じんわりと感じてた。

ジュノは

少し体を動かして

突然現れた

細い目をしたジュノの目と合うと、

ジュノは

私の唇を見てるようで・・・

キス・・

目を閉じると

ジュノのキスが落ちてきた。

ソフトな

唇と唇が

触れるだけのキス。

胸がチクン。と、痛んだ。

唇を離した私とジュノは、

腕を組んだまま

そのまま沈黙。

「ヒョンとの撮影・・・いつ？」

「・・明後日・・・。」

ジュノは、溜息を一回。

「そっか・・・」

「うん・・・」

それから

何にも話さなかったジュノから

私は

何かを受け取ったような気がした。

突然の訪問も、

告白もキスも・・・

言葉では表せれない

様々な感情が、

ジュノの体温と

ジュノと過ごす時間の中から

汲み取るように

何と無く分かる・・・。

「どっか・・・行きたいね。」

ジュノと・・

どこかに

お出かけしたいなぁ・・。

ただそう思った。