come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ3)

今日:23 hit、昨日:2 hit、合計:13,221 hit

何が大事で何が優先。ページ3

「ジュノ君、何て？」

「え？普通におめでとう、って・・」

撮影まで何が出来るか考えて、

撮影って情景に

テギョンさんがブワ！っと舞い込んで来て

急にザワっとした。

ｲﾈ「同じグループの、テギョン君と共演のことについては、」

A「わ！ちょ！ちょっと！待って・・っ！」

イネさんの、”テギョン君”に

更に胸が

ドキドキして

張り裂けそう。

咄嗟に、

指輪の音が鳴らないよう、

自分の胸の近くで

拳を作って

落ち着ける・・

ｲﾈ「・・・あーあ～。やっぱり気になる？”テギョン君”。」

A「う、あ。違う！・・ジュノと、同じメンバーだし・・ね？」

焦る。

ヤバイと感じる。

トクトクトクトク胸が煩くて、

パニックに陥りそうになる。

ｲﾈ「それだけじゃ、ないでしょ？」

確かにあのライブが引き金になってはいるんだろうけど、

あれはマジックだった。

”「お前の彼女さー？」”って

ジュノの顔に泥塗りたくないし・・

前回の撮影で

私がああだったのは、

やっぱりマジックのせいな気がする・・。

次こそ、

平常心で、平常心で・・って言い聞かせ、

早くもイメージトレーニングしなきゃいけないんだろうって

心した。

ｲﾈ「まぁ、分からなくないよ？ジュノ君とAは、姉弟みたいに仲良いから。」

A「うん・・」

事務所で台本を見て震えた。

これ、テギョンさんと出来るの？って・・

でも、そんなこと無かったかのように

ジュノの声聞くと落ち着いて・・

「でも、これ以上テギョン君を気にかけるのは駄目ね。ジュノ君と同じグループだから。」

分かってる・・

「あんた、好きになりかけてない？」

「ない！ない！絶対ない！」

即答して、

手を振って、違うと表現。

ｲﾈ「そう？(笑)まあ、ジュノくんが大人の対応したなら、あんたも大人の対応しなきゃ。まあ、Aがそうさせたのかもしれないけどー。(笑)」

それから、イネさんは

面白おかしく

好きになってはいけない理由を並べ、

私は

絶対ないから！って

笑って反発した。

ｲﾈ「レイラがテギョン君狙ってるのも地雷だわ～(笑)あれはまた、違う感情だと思うけどね～」

そう、レイラのこともある・・

私は

溜息つきながら、笑った。

何が大事で

何を優先しなきゃいけないのか

改めて分かる時がある。

車の中から

太陽が照りつけるアスファルトを見て

私も

再度感じた。