俺が抱く好意 ページ17
Taecyone side
説明なんか
要らなかったかもしれない。
ウヨンやクンに言われた時のことを
はっきりは覚えてないし、
うやむやにしてても良かった。
でもAさんは
ジュノの彼女。
「驚き、ましたよね?(笑)」
「はい・・・へへ、とてもびっくりしました。でも・・」
話を持ちかけると
すこぶる驚いてたし
よっぽどの衝撃だったんだろうと仮定。
「嬉しかったです、ライブに行って良かったなぁ〜って、そう思いました」
そう思ってくれてるなら
良かった。
「気持ち分かるよ」
「え!なんでテギョンさんが(笑)」
Aさんは
コロコロと笑い出して、
「ステージに立つ人が、なんで(笑)」
と、ずっと笑ってた。
可愛いなぁ〜・・
たぶん、
ジュノが惹かれたのは
こういうところだ。
物凄くしっかりしてそうなのに
笑うと可憐。
仕事に対してはストイック。
俺が抱くAさんへの好意は
ジュノとはたぶんまた違う好意で、
"見守っておきたい"
そう思わせる人だと思う。
「私にマジックをかけてくれて、ありがとうございました」
Aさんは、
胸に手を当てて
頭を下げる。
外の街灯が
うっすらAさんに当たると
ニッコリ笑ってた。
「実は、俺も〜今日はマジックにかけてもらったかも(笑)ありがとうございました。(笑)」
逃げずに話せて良かった。
エヘヘと笑うAさんを見て
そう思った。
「あ。テギョンさん、これ。先日のお礼です」
「ああ、ファンサのお礼?(笑)」
「もう!違いますーーー(笑)」
からかうように
声を出して笑ってると、
前席のシートから
Aさんは
今日撮影したブランドのロゴの
小さな紙袋を差し出した。
「カムバック、頑張ってくださいね。」
「これ、貰っていいの?」
しかし
個人的なプレゼントはまずくないか?
なかなか俺が受け取らずにいると
Aさんは
「メンバーみなさんにもあります、どうぞ」
と、もう一度グイっとプレゼントを差し出した。
「じゃあ、ありがとう。」
中身を確認すると、
淡いグリーンの袋に入ったナッツ類と
白いボックスに入ったスティックのマヌカハニー。
身体に良さそうなもの。
きっといつもジュノを側で見てたからこその
プレゼントなんだろうと
思った。
そのうち、バンはマンションに着いた。
先にAさんが降りて
少し時間差で降りた。
77人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lovey(プロフ) - テギョンと共演、どんな作品になるのかドキドキします!ジュノくんも気にしつつ^ ^ (2015年7月28日 7時) (レス) id: b2ca206980 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:胡麻油 | 作成日時:2015年7月27日 17時