come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ12)

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口が裂けても言えないページ12

Wooyoung side

「じゃあな。」

マンションに着くと、

ジュノは自分の部屋にすぐに引っ込んだ。

ジムのとき、

チラッと見えたジュノの携帯。

イエローのドレス？着たAさんのセルカに、

何個も並んだ飛び交うトーク。

色んな意味で視覚的に強くて、言葉を失った。(苦笑)

テギョンヒョンとのCMの内容は分かんないし、

ジュノとAさんの雰囲気を

熟知してるわけじゃないけど、

ジュノの携帯は

ジュノの理想とする恋愛が

繰り広げられてたし、

テギョンヒョンのファンサのことは

どうでもいい過去のように思えた。

・・・

部屋に入ってしばらくすると、

話し声と

何人かが通った歩く音がする。

話し声からして、

この声はミンジュンヒョンだ。

あとは誰かなぁ〜なんて思ってると

インターフォンが鳴った。

部屋のドアを開けると、

でっかいサングラスに

派手派手の服着てマスクしてるミンジュンヒョンが

「ウヨンア〜」

と、俺に近づいてきた。

その後ろには

明らかに仕事帰りで

黒いキャップに

全身真っ黒のスウェットを着たテギョンヒョンと、

写真とは全く別のAさん。

ロゴの入った上下白のスウェットからは

スニーカーと同じような色をしたキャップが見えてて、

軽くフードをかぶって

両手にはたくさん荷物を下げてた。

うっわ・・・・

なんて強烈なコーデ被り・・・?

ラフすぎる2人のコーデ

テギョンヒョンとAさんに

一体感を感じるなんて言ったら、

ジュノに険しい顔して睨まれそうだから

絶対に口が裂けても言えない。←

「Aさんがお土産って〜、これ」

まじまじと2人を見てたら

目の前にきたミンジュンが

俺の目の前に差し出したのは、小さな紙袋だった。

受け取って、

Aさんを見ると

俺が頭を下げる前に、

Aさんは申し訳なさそうに

"「ごめんなさいーーー。」と手を合わせて頭を下げる。

そしたら

ジュノの部屋のドアが勢いよく開いた。

ジュノ、

髪の毛が濡れてるし。

「ウヨンは青色で、・・・ん？これ何だ？ウヨンア、見て」

視界から消えてたと思ったミンジュンは、

俺の足元にしゃがみ込んでいて、

手提げの隙間から、俺のお土産を開けてる。

「・・ヤァ、ヒョン、これ俺のなんだけど・・・」

「ごめんごめん、気になって(笑)」

顔を上げたら、

ジュノとAさんが

2人で並んでる。

テギョンヒョンはもう居なかった。