俺の彼女はアイドル嫌い【JK】 (ページ20)

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昔から、知らない誰かに写真を撮られるのが苦手だった。人見知りだから余計に固まってしまうし、何よりその撮られた写真で、知らない誰かが喜んでいるのが怖かった。

きっと、俺に被写体やモデルは向いていないし
アイドルになって、ただパフォーマンスがしたかったから、そこまで考えが及んでいなかった。

苦手、と気付いた時には引き返せなくて
どうにかして慣れようとした。

周りのヒョンたちにもそもそも心を開くのに
時間がかかって撮影どころじゃなかった。

要はドの付く人見知りかつ怖がりだった。
他のヒョンはすぐに手慣れたように仕事を終わらせていくのが単に尊敬した。

"ジョングクがなぁ…表情がいつまでも良くならない。"

またダンス留学のように指導される？
俺には足りないところがいっぱい。

トラウマだった。
本気でアイドル、そもそも芸能人としてやっていけないと思った。

辞めよう。
明日こそは辞めよう。

そう思いながら数少ないアミからの手紙を
ドキドキしながら読んでいた。

応援してくれるのは嬉しいけれど
期待に応えられていないのに、なんて。

泣きたくて仕方ない時に、
俺はいつもあの人と出会う。