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『へぇ。』
JK「誰にだって、好きな写真はあるじゃん。」
『まぁ、そうだねぇ。』
JK「俺にとっては、一枚だけどうしてもあるんだ。
Aにも、観てほしいなって思ってたんだけど…、」
少しくらいなら。
最近アミになるのも悪くないね、なんて後付けしてみたらいっか、なんて。
私は気を抜いていたのだと思う。
JK「俺が写ってるんだけどね、」
『知り合いの誰かがカッコよく撮ってくれたの?』
JK「いいや。」
ジョングクの目はどこか、違う遠いところを見ていた。
JK「知らない、ひと。」
『そうなんだ。』
JK「送られてきたんだ、事務所に。
…マスターニムって知ってる?知らないか、
簡単に言うと俺らのライブとかイベントとかに来て、綺麗に撮ってる人たちなんだけど、」
私の知らない誰かの、写真を
ジョングクは好きでいる。
少し、複雑な気もした。
けれど、そこまで私が気持ちを抱く権利もない。
JK「ずっと、お守り。
…この写真に幾度なく助けられてきた。
恥ずかしいんだけどね、かなり前のだし。
これ、カッコいいでしょう?」
純粋な瞳で尋ねてきた彼に私は頷けない。
"ジョングクくんの、笑顔が大好きです。"
一枚だけフィルムに残った、あの写真は。
ジョングクに、届いてたのか。
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作者名:時間 | 作成日時:2021年4月28日 16時