俺の彼女はアイドル嫌い【JK】 (ページ16)

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アミとして彼を追いかけていた頃。
一度だけ、手紙を送った。

まだデビューして間もない時に
初めてのライブで、輝いていたジョングクの写真を添えて送った。

"いつも、陰ながら応援しています。"

"ジョングクくんの笑顔が、大好きです。"

目が離せなかった。
どこまでも新しい姿を見せてくれたジョングクに
私はいつの間にか別の感情を抱いてたんだ。

まだ十五そこらの手が届くはずもない男の子に
話したこともないのに恋に落ちた。

笑顔が好きで
たくさん食べる姿が可愛くて
何より惹き付けられた。

出会いは偶然で
こうして関係が変わるのも偶然で
隣に居られて物凄く幸せなのは間違いない。

『今回の収録写真だったんだ。観たよ、面白かった。』

JK「撮ってみるのも楽しかった。
いつかAとお互いに撮り合いたいな。」

『写真好きだもんね、ジョングク。
きっかけとかあるの？』

何気なく聞いたその一言。
彼は少し考えるようにして、やがて笑って言った。

JK「……俺が、勇気付けられたから、かな。」