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ジョングクの細長くて平たい手が
私の後頭部を掴むようにして包む。
あんなに距離が近いのも慣れなかったのに
今この瞬間は当たり前になりそうで怖い。
今までで、いちばん近い距離。
鼻と鼻なんてもうぶつかるくらいで
衝突回避のために遠ざかろうとしても
ジョングクが私の頭を押さえるせいでそれも出来ない。
口を重ねるだけでも、初めてで精一杯なのに
その上意地悪な彼のスイッチが発動した。
舌が絡んであまりにも息が吸えない感覚が
一層私の頭をくらくらさせる。
なにこれ。
目眩のようだけど、もっと求めてしまう。
いつから私はこんなに破廉恥になったわけ?
ジョングクのせいだ、もう。
意識が飛びそうで必死にジョングクの背中のシャツを掴んでやっと留めるだけで限界。
ようやく解放されたと思った時には
あまりのことにへなへなと床に座り込んだ。
JK「……え、もしかして腰抜けた?」
『……ジョングクきらい。』
JK「えー、その割には結構ノッてきたじゃん。
…超、超かわいかった。」
ジョングクは、酷い。
どこまでも私の心臓をめちゃくちゃにする。
『………ば、ばか、』
JK「照れてる照れてる、かーわい。」
今日は、少し眠れそうにないほど、
心臓がやたらとうるさくて止まりそうにない。
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作者名:時間 | 作成日時:2021年4月28日 16時