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こちらはサックス三重奏、パッション。
ソプラノサックスを片手に持った涼介くんが楽譜を2人に渡します。
涼「これが楽譜です。パッセージも結構速いし、アップテンポなので食らいつくのは結構難しいかも知れないですが...」
裕「うわぁ、音符がいっぱい!」
雄「さすが木管、とでも言うべきか...」
涼「昔、大貴が出ていたアンサンブルコンテストを見に行った時、ある団体が吹いてたんです。
それですっかり惚れ込んじゃって...一度はやってみたかったんです。」
雄「曲との出会いなんてそんなもんだよな。」
裕「管楽器って奥深いですよね、打楽器とはまた違った楽しさがあるというか...」
涼「じゃあ、音源聴いてみましょうか。アルトもバリも同じリズムが繰り返されていたりするので、迷子にならないでくださいね?」
携帯で検索をし、最大音量で音源を流す涼介くん。
初めて見る楽譜に3人とも必死で食らいつきます。
リズムの取り方はやっぱり人それぞれで...
裕「裏で入るところが多いんだね...いかに鋭く音を出せるかがこの曲のキレに繋がってるのか...」
自分の足をドラム替わりにして叩きながらリズムを取る裕翔くん。
雄「タン、タン、タッ、タ...」
指を動かして運指を確認しながら確実に楽譜を追う雄也くん。
涼「ここはビブラートかけた方が良いよな...」
この曲を知っている涼介くんは、どうやったらより良い曲作りになるかを考えながら、スコアにポイントとなる部分を書き込んでいきます。
音源を流しきり、顔を上げた2人に声をかける涼介くん。
涼「...出来そうですか?」
雄「まぁ、やるっきゃないだろ。」
裕「あの木管五重奏には負けたくないもんね!」
雄「俺もあれだけには負けたくないわ」
涼「同感です」
それぞれの兄弟が木管五重奏のメンバーということもあり、''打倒、木管五重奏''な3人。
プライドが高く、負けず嫌いなこの3人は、そんな気持ちをエネルギーに変えて練習に励むので、可能性は人一倍あるのです。
涼「えっと、それぞれ基礎練とかは...」
裕「家で一応やってるよ!」
雄「ここまで吹けるかと言われると微妙ではあるけどな...テンポゆっくりめで区切りながらなら何とかなる...かもしれない」
涼「じゃあ、相当ゆっくりやりますね。曲の感じを掴めれば今日はそれでOKですから。」
チューナーのメトロノーム機能を使ってテンポを鳴らす涼介くん。
技術はまだまだですが、必死に食らいつく裕翔くんと雄也くん。
完成は案外近いのかも知れません。
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ひまわり - くりおね。さん 勉強頑張ってください!看護師になってください!! (2017年10月7日 7時) (レス) id: 33f8bcb013 (このIDを非表示/違反報告)
くりおね。(プロフ) - まいさん» お返事、遅れてしまい大変申し訳ありません。私の方の私情により、更新が滞ってしまったこと、深くお詫び申し上げます。これからも度々更新出来ない期間があるかと思われますが、ゆっくり気長にお待ちいただけると幸いです。いつもお読み頂きありがとうございます。 (2017年8月10日 20時) (レス) id: 8cfd31b17e (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 昨日は完結となっていて驚きましたが今日更新されてとても嬉しく思ってます。元吹奏楽部でとても面白いので読み返していつも笑ってしまいます。 (2017年8月1日 23時) (レス) id: 6a729fdc62 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 更新滞っておりまして申し訳ありません>_< のんびりまったり、待っていただけると幸いです|ω・`)コソ (2017年8月1日 20時) (レス) id: a1bd75ecbd (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 続きは無いんでしょうか(。>д< (2017年8月1日 15時) (レス) id: 2ab528ba62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くりおね。&ななみ x他1人 | 作成日時:2017年3月4日 0時